「仕事を退職したい」「今休職中」この場合子どもが通う保育園は退園になるの!?
今の時代の女性は、結婚していても働いているのが当たり前になってきましたよね。
子どもを保育園に預けて働いているという家庭もたくさんあると思います。
でも、何らかの理由で仕事を退職・休職・求職することになったら、子どもが通う保育園はどうしたらいい?
そのまま通い続けられる?退園しないといけない?
退職したことはバレる?
保育園を退園させたくない!
そんな疑問・悩みを解決していこうと思います。
また、最後の方では保育園と幼稚園とこども園の違いも見ていきましょう。
仕事を辞めたら保育園は退園しないといけない?求職中の場合は?
両親共に、働くために子どもを保育園に預けている。
そんな家庭は多いですよね。
そして「子どもも保育園が大好きだし、退職してもそのまま通わせたい」と多くのママさんは思うはずです。
でももし両親のどちらかが退職になったら、子どもは保育園を退園しないといけないのか、そのまま通い続けられるのか分からない方も多いと思います。
実は、基本的に親のどちらかが子どもの面倒を見れる状態であれば、保育園は退園しないといけないんです。
例えば、夫の給料だけでやっていけるくらいになったので、妻は専業主婦になるために仕事を辞めたい。
この場合、お母さんは退職したらお子さんの面倒を見ることができますよね。なので、お子さんは保育園を退園しないといけないんです。
でも、他の理由があって退職する場合もありますよね。
例えば、病気にかかって入院しないといけない、転職したくて就職活動(つまり求職中の場合)をするために、といった場合には、親が子どもの面倒を見ることが難しいとみなされ、だいたいは子どもは退園しなくて大丈夫なんです。
では、他にどういった場合は退園しなくてもいいのでしょうか?
そもそも保育園に入るためには、両親も同居の親族も、その子どもを保育することができないと役所に認められたら入園することができるんです。
その、「子どもを保育することができない」場合というのは、下記に当てはまる場合です。
逆に下記のような理由がないと、「子どもを保育することができる」とみなされ、保育園にいることはできないんです。
保育を必要とする事由
○ 就労(フルタイムのほか、パートタイム、夜間、居宅内の労働など)
○ 妊娠、出産
○ 保護者の疾病、障害
○ 同居又は長期入院等している親族の介護・看護
○ 災害復旧
○ 求職活動(起業準備を含む)
○ 就学(職業訓練校等における職業訓練を含む)
○ 虐待やDVのおそれがあること
○ 育児休業取得中に、既に保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であること
○ その他、上記に類する状態として市町村が認める場合引用元:内閣府
真ん中らへんに「○ 求職活動」とありますね。
なので、求職活動をきちんとしていることが認められれば、仕事を辞めてたとしても保育園を退園しなくてもいいんです!
期限(猶予期間)は各自治体によって違いますが、おおむね2ヶ月~3ヶ月ほどです。
保育園には、退職すること・したことを言うべき?
どんな理由であっても、仕事をやめる場合は必ず保育園に報告しましょう。
上記の理由があって、子どもを退園させたくないという場合も、必ず相談するようにしましょう。
上記の以外の場合も、保育園を辞めなくて済むこともあるので、相談してみましょう。
もし、仕事を退職しても報告していないと、年に一度、就労していることがわかる書類の提出義務があるので、必ずバレてしまいます。
また、「子どもを保育することができない」と認められるには、各市町村ごとに多少のばらつきがあります。
たとえば、月に何時間就労していればいいのか、同居の親族と言ってもおじいちゃんおばあちゃんでは子どもをみれない、待機児童(保育園に入りたいけど定員オーバー等で入れない)との優先順位など、細かいことは各市町村によって違います。
「子どもを保育することができない」この理由が変わった場合は、必ず保育園か役所に相談しましょう。
もし保育園を退園になったらどうする?どこに相談すればいい?
では、もし保育園を退園することになったら子どもはどこに通えばいいのでしょうか。
答えは幼稚園です。
幼稚園は親の就労等は関係なく、誰でも入園できます。
公立の場合は、小学校と同じように校区によって通える園が決まっているので、分からなければ役所に聞いてみましょう。
休職中の場合、保育園を退園させられる?産休・育休の場合は?
退職ではなく、休職させてもらえることになった、なんて場合もありますよね。
休職の場合も基本的には、先ほど(退職した場合)の内容と同じです。
休職することになったのも理由があると思うので、それが「子どもを保育することができない」に当てはまるなら、だいたいは退園しなくても済みます。
実際、筆者の知り合いに、妊娠出産のために産休育休を取得しても、働いていない期間もお子さんを保育園に通わせている人がいました。
その人の場合は1年ほどの間でした。
またほかの知り合いには、産休育休の間、保育園に通わせていたけど、やっぱり復帰せずに仕事を辞めることになってしまったので、子どもの保育園も退園した、という人もいます。
基本的には、理由があれば退園しなくても済むと思いますが、やはり市町村によって休職期間が長すぎたり、ほかに待機児童がたくさんいるところだと、条件は厳しくなってしまうかもしれませんね。
場合によっては、親の休職中に子どもを保育園に通わせていたけど、やっぱり退園してください、となることもあるかもしれません。
ですので、休職することになった時や現在休職中の方は、保育園か幼稚園に必ず相談するようにしましょう。
さて、先ほども書きましたが、保育園を退園することになったら子どもは幼稚園に通うことになります。
幼稚園は親が仕事をしてなくても通うことができ、保育園と同じように保育が受けられます。
保育園と幼稚園・こども園の違い
そもそもどこに預ければいいか迷っている場合もあると思います。
保育園以外の幼稚園、こども園についてご説明します。
保育園との違いは、幼稚園はお迎えに行く時間が早いことですね。
だいたい、幼稚園の保育時間は14時までです。園にもよりますが、14時以降も別料金で預かり保育をしてくれるところもあります。
また、ここ数年で、こども園というのも増えてきています。
こども園は、保育園の機能と幼稚園の機能を両方あわせ持った園になります。
幼稚園のように14時までで帰るコース(幼稚園型)の子どもと、保育園のように夕方まで保育を受けるコース(保育園型)の子どもが、一緒に保育を受けています。
だいたいのこども園は、幼稚園型の子も保育園型の子も同じクラスで活動します。
ここでも、保育園型の方に入るには、「子どもの保育ができない」理由が必要です。
はじめからこども園に入園していると、親が仕事を辞めても保育園型から幼稚園型に変更すればいいだけで、他の幼稚園に移る必要はないので子どもにとっても精神的な負担が少ないですよね。
最近は子ども園の数がだいぶ増えてきていますから、これから入園する園を考えるという方は近くにどんな園があるか調べてみてもいいですね。
自分の住んでる地域にはどれだけの園があるかなども、役所に行けば教えてくれます。
先輩ママに聞く!仕事を辞めた後、保育園を退園させられないためにしたこと
ここでは、先輩ママさんの体験談と、保育園を退園させられないためのアドバイスをご紹介します。
1. ハンドルネーム:モッチリン 2. 年齢:42歳 3. 職業:パート社員 4. 子供の年齢:7歳
私の子供が5歳で保育園に通っていた時、会社の状態があまり良くなく私は退職する事になりました。 1番簡単なのが「自営業」という手段。 在宅ワークや内職など報酬さえ得ていればなんでも良いので、私は正直開業しようかとも考えました。 しかし、時を同じくして私の知人が個人で商売を始める事になり、私はその知人に頼み込みアルバイトとして雇ってもらう事にしました。 |
1. ハンドルネーム:ringo 2. ご年齢:46歳 3. ご職業:パート 4. 子供の年齢:10歳、13歳
長男が2歳の時に、半年間の待機の後に、やっとのことで入った私立の保育園でしたが、半年ほど通ったところで、第2子を妊娠。妊娠中はつわりがひどく働くこともできなくなってしまい、やむなく退職することになりました。 仕事を辞めた後も、子供を保育園に預けたかった私は、しばらくの間、妊娠したことや、仕事を辞めたことを保育園につたえなかったのですが、さすがにどんどん大きくなっていくおなかを隠すことは出来なくなってしまい、保育園に伝えることにしました。 ただ、待機児童で入りたい児童もいる中、保育園に残るためには、ただ電話などで伝えるのではなく、直接、誠意をもって保育園の園長先生のところに行って、直談判することにしました。 その時に体調が悪く長男の面倒を自宅で見ることが困難であるという手紙と、病院の診断書などを持参して、どうしてもやむない事情のため、保育園に通わせていただきたいこと。 長男がこの保育園のことが大好きで、やっと慣れて大好きな先生もいるこの保育園を急に辞めてしまうことは、子供の情緒の面からもとても不安であることをお伝えしました。 すると園長先生は、長男のことや、私の体調を配慮してくださり、仕事を辞めたにも関わらず、保育園にそのまま残ることを承諾してくださいました。 この体験から、何事もあきらめずに、まずは嘘ではなく誠意をもって、直接伝えてみることが大切なのではないかと思います。 |
1. ハンドルネーム:いつきママ 2. ご年齢:31歳 3. ご職業:専業主婦 4. 子供の年齢:2歳、0歳
退職後出産、育児に忙しくしていました。 しかし二人目も産まれ下の子の離乳食開始後から保育所に応募する事にしました。 ところが、保育所は待機児童が300人近くおり「ほぼ入れないと思ってください」と窓口で厳しく苦言されました。 私が住んでいるのは仙台市です。 東京都に続きワースト5に入っているそうです。 そこですぐに就職活動をしました。 面接では子供がいるため保育所に入れるためになんとか働かせてもらいたいと熱意を伝えました。 無事一つ内定をもらいました。 それから一時預かりを探しました。 一時預かりを利用していると優遇されるそうです。これもまた厳しい現状でした。 なんとか一つ一時預かりをしてくれる保育所をみつけ、職場に勤務証明書を書いてもらい点数が高い保育所の申請書を作ることができました。 毎月の抽選では落ち続けていますが、兄妹加点も付いているため点数は高い方だと思います。 一時預かりでは正直働いてもマイナスです。 家計の足しにはならず、日、祝も働いてなんとかプラスにするしかありません。 平日のフルタイムで働くと本当に家計に響いてしまうためそれはできません。 しかし保育所の申請書に少しでも有利になると思い頑張っています。 |
1. ハンドルネーム:デラウエア 2. ご年齢:54歳 3. ご職業:自営業 4. 子供の年齢:5歳
私は現在は自営業を営んでいますが、5年前にうつ病を発病して二年間休職していました。 発病したのは子供が生まれた直後でしたが、妻は育休を半年しか取ることができない職場環境だったため保育園は既に申し込み済みの状態でした。 ただ、父親が休職となれば状況は変わってしまうので、まず妻が市役所に相談に行くとやはり基本的には辞退せざるを得ないということでした。 それでも私の病状は余談を許さない状態で、とても新生児と二人きりで一日中過ごすことは不可能だと思われましたので、妻は何度も市役所に相談に行きました。 市役所からの条件の第一は、私の病状について現状もこれから一年程度も育児が困難であることを、医師からの診断書においてしっかり明記してもらうことでした。 実際私の病状はとても重かったので、主治医も診断書を書いてくれたのですが、その内容については実際提出する際に何度も補記を命じられました。 それ以外に私の家での生活の様子についても妻が供述書の形で詳しく書いて市役所に提出しました。 また、自宅の近くに双方の親兄弟がいなく育児を助けてもらえる環境ではないことも書面で提出しました。 これらが認められて入所を辞退することからは逃れらました。 その後私は退職しましたが、そのときには病状も落ち着いていたので少しずつ仕事を始められました。 自治体によって対応は違うと思いますが、こちらの窮状をしっかり伝えれば担当者も救済策を示してくれると思います。 |
1. ハンドルネーム:エイト 2. ご年齢:38歳 3. ご職業:派遣社員 4. 子供の年齢:11歳
一人目を出産後、3か月で派遣社員にて就業しておりました。 二人目の妊娠が発覚後、派遣社員には育児休暇制度がないため、出産のために契約を終了させると、産後3カ月で上の子は退園しなくてはならないとわかりました。 そこで私は産前に努めている会社に産前15日前まで勤務し、産後3か月後からの再契約をお願いしました。 その間、私が行っていた業務をどなたかにお願いしなくてはなりませんが、幸いにも信頼を得ることができていましたので、変わりの方を雇うこともなく、現状の社員さんで対応して下さいました。 すでに産前に出産予定日から換算し、何月何日から就業契約をしていたため、出産日が早まってしまうと(早く生まれてしまった場合)保育園を退園しなければならなくなることもわかりました。 妊娠37週を過ぎ、医師としては早く産ませたかったようですが、出産日が契約日3か月以前にならぬように、産めない事情を医師に話して刺激しないようにお願いをしました。 無事に4月5日に出産、7月1日より同じ派遣先にて再契約で就業。 上の子は今までいた保育園を辞めることなく、そのまま通園出来ていました。 7月からは無認可保育園に預け、兄弟枠、無認可ポイントなど保育園に入園するためのポイントを増やし、翌4月から上の子と同じ保育園の0歳児(その年1歳になる子)クラスに無事に入園できました。 子供が多い地域では、保育園に入園できるように日数を計算して、特に入念に準備をします。 待機児童の問題で騒がれていますが、それぐらいの計画性を持って取り組まないと同じ保育園や近くの認可保育園に入れられない状況です。 大変だと思いますが、入るための努力を親御さんはこれからもしないとならないと思います。 |
1. ハンドルネーム:ややこ 2. ご年齢:35歳 3. ご職業:在宅ワーカー 4. 子供の年齢:3歳
3歳の子どもがいるのですが、1歳クラスから保育園に通いはじめ、3年目になります。 入園当初は正職員として時短勤務で働いていたのですが、その後子どもとの時間を確保するためにフルタイム勤務に戻るタイミングでパートに変更しました(同じ職場です)。 しばらく働いてから二人目を妊娠。 ところがパートでは育休を取れない職場であることがわかり、やむを得ず退職することになりました。 3歳クラスに進級するタイミングで幼稚園に転園させることも考えましたが、赤ちゃんの頃から慣れ親しんだ保育園、先生方も子どもの成長をとてもよく見守って下さっており、信頼していました。 できれば卒園までこのまま通わせたい。 それに下の子がある程度大きくなったらまた仕事をするために、保育園にできるだけ入りやすくしておきたいというのもありました。 そこで、どうしたらいいのかインターネットで調べたり、似たような状況の友人に話を聞いたりして情報を集めました。 さらに、直接保育園を管轄している役所に相談に行きました。すると、以下のことがわかりました。(横浜市の場合です) ・産前産後2か月はそのまま通わせることができる 退職の時期は、ちょうど産前2か月前だったので、退職後そのまま産前産後扱いで通わせてもらうことにしました。 それと同時に、産後いきなり仕事を新しく始めるのは不安があったため、インターネットで探した在宅ワークを少しずつ始めることにしました。 これで、産後は休んで2か月経ったら元々やっていた在宅ワークを再開すれば保育園継続OKということになり、ほっと一安心です。 また役所の方が、産後2か月経って体調がまだ思わしくなければ、さらに3か月求職扱いで休むこともできるとアドバイスまでしてくれました。 |
まとめ:仕事を辞めても保育園は通える!まずは相談を!
親が仕事を辞めたからといって、必ず保育園を退園させられるというわけではありません。
退園しないといけないのかどうかは、子どもの保育が家庭でできるかできないかで決まります。
それを判断するのは各自治体ですので、退職や休職などの場合には、必ず保育園か役所に相談しましょう。
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