幼稚園を休む時、大きく分けて二つの理由があると思います。
「休まなければならない」場合と「休みたい」場合の二つです。
幼稚園は小学校・中学校と違い、義務教育ではありません。
ですから「休まなければならない」場合はともかく、「休みたい」場合はちょっと判断に迷ってしまうこともあるかもしれないですね。
この「休みたい」場合、事情や状況がいろいろあるのではないでしょうか。
幼稚園・保育園を休ませる正当な理由・基準は?
ここでは「どんな理由なら子供を休ませて良いのか」という観点でアドバイスします。
幼稚園も保育園もそうですが、義務教育ではないので基本的に「必ず行かせなければならない」わけではないことは、頭に入れておいた方がいいかもしれませんね。
欠席するにあたって、理由を考えてみましょう。
休まなければならない場合
これはまあ簡単です。言うまでもなく、病気・怪我の場合ですね。
特に感染病に関しては、敏感になるべきではないでしょうか。
手足口病(てあしくちびょう)、インフルエンザや水ぼうそう、はしかなど、数え上げればキリがありません。
これに関しては「学校保健安全法第19条」というものがありますので、こちらを参考にしてください。
第十九条 校長は、感染症にかかつており、かかつている疑いがあり、又はかかるおそれのある児童生徒等があるときは、政令で定めるところにより、出席を停止させることができる。
出典:学校保健安全法
また、市町村で予防すべき感染症と登園許可の目安というものが発表されていると思いますので、確認してみてください。
分からない場合は、通っている園に問い合わせてみましょう。
休みたい場合
こちらはさらに二種類に分かれることと思います。
「子供が休みたい」場合と「親の事情で休みたい」場合です。
▶「子供が休みたい」と言い出した
これが一番難しいですよね。
親としては、元気に幼稚園に通ってもらいたいですもの。
まずは子供の言い分を聞いてみて、それから考えるよりありませんが、お母さんの状況が許せるならば一日お休みしてもいいような気がします。
担任の先生がお母さんの信用に足る相手なら正直に「子供が休みたいと言っています」と言ってもいいと思います。
毎日同じ時間に行って、集団生活をして、みんなと一緒の行動をしなければならないというのは、小さな子供にとって苦痛な日もあるでしょう。
小学生が行きたくないと言い出したら色々考えねばならないでしょうが、一日甘えさせてあげる日があってもいいのかもしれない…くらいの気持ちでいいのではないかと、私は思います。
あまり肩に力をいれて「きちんと通園させないと」と思いつめないことです。
しかし。
保育園もしくは認定こども園などに子供を通わせてフルタイムで働いているお母さんにとっては、これは深刻な問題です。
子供に対して「一日くらいお休みしても大丈夫」と言える状況ではないでしょうから、真面目に子供と話し合う必要があると思います。
親戚の手を借りてでも休ませてやった方が良い場合もあるでしょうから、そこは子供の状態や子供の性格を考慮してあげてください。
ただ、親として「どうしても行ってもらわなけばならない場面」だと感じた時は、しっかりと目を見て一人前の人間として話をすべきだと私は思います。
子供を育てていく為に必要なお金を稼いでいるのですから、そこは子供に理解はできなくとも「生活のために行かねばならないところ」だと認識してもらうより他にないのではないでしょうか。
親と子の真剣勝負の場面になるかもしれませんね。
▶ 親の事情で休みたい。
幼稚園だと一番多いのが「下の子の妊娠・出産」関連ではないかと思われます。
これはどの園もきちんと規定があると思いますので、妊娠が分かったら担任の先生に報告して相談していけば良いと思います。
旅行などに連れて行きたいから、遊びに行きたいから、ちょっとお休みさせてもいいかな…と考える時もあるのではないでしょうか。
この場合に関しては、通っている園の雰囲気によるとしか言いようがありませんね。
お受験園に通わせているならば、そんなこと言っていられないのかもしれませんし。
私が子供を通わせていた園は「今しかべったり一緒にいられないんですから、おでかけも旅行もいいと思います」という雰囲気の園でした。
働いている保護者が多かったので「普段がんばって長時間園にいるんですから、ママがお休み取れた時は一緒にいてあげてください」というようなことを先生が言っていました。
私個人的にはこの意見にすごく救われたし、実際そうだと思いました。
子供といられる時間なんて意外に短いものですから、幼稚園の間くらいは思ったようにするのが良いのでは?
幼稚園・保育園を休ませる場合の連絡方法は?
これは園によって連絡方法が定められているはずですので、それにのっとって連絡すれば問題ないと思います。
よほどのマンモス園でなければ、電話で
「〇〇組の〇〇〇の保護者です。お世話になっております。今日は~~なのでお休みさせて頂きます」
と連絡するだけで良いはず。
通園バスを使っている場合は、配慮して早めに連絡した方が良いと思います。
集団登園の場合は、園に連絡は勿論ですが、同じ班の保護者の方への早めの連絡をお忘れなく。
幼稚園・保育園を休みすぎ(長期休み)すると、退園させられる?
幼稚園・保育園を休みすぎ(長期休み)すると退園させられてしまうのか不安を抱くママさんもいらっしゃいます。
長い事お休みする場合はどうしたら良いのか。
これは上にも書きましたが、下のお子さんの出産に伴って里帰りしたりする場合が一番に浮かぶと思います。
こういう場合は、園の方に規定がありますから、園に相談するのが一番です。
園によっては通わない月の保育料を支払わなくてもいい場合もありますから、長期のお休みが事前に分かっている場合は、早めに相談して園のシステムを知ることが大事だと思います。
次に考えられるのが、子供さん自身の病気等の場合ですね。
これも園と相談して決めていくより他にないでしょう。
園によって方針も対応もかなり違いますから。
幼稚園・保育園を私用(旅行・誕生日・祖母の家のお泊り・親の休み等)で休ませようとしたら園にとがめられた体験談
ここでは、先輩ママさんたちが子供を私用で休ませようとしたら、園にとがめられた体験談をご紹介します。
「どんな理由で休ませようとしたのか」「園にどの様にとがめられたか」「それに対してどのように対処したのか」など、参考にしていただければと思います。
ママさん1
1. ハンドルネーム:バナナケーキ 私たちも両親に孫を見せに帰ることが出来ず、寂しい気持ちになります。だから出来るだけ休みがとれた日には、帰省をするようにしています。 末っ子が年少になって、実家に帰るために、初めて平日を休ませようと幼稚園に連絡をしました。 「えっ?幼稚園で楽しく過ごせているのは嬉しいけど私用で休んではいけないの?学校ならお勉強の事があるからい仕方ないけど、幼稚園でしょ?二日休んだら楽しく遊べなくなるの?」っと思いました。 その時は仕事の都合で、今後しばらく帰れなくなるので今回は休ませてもらいました。 二日休んで幼稚園に通いだした末っ子は、普通に幼稚園生活に戻れたみたいです。 平時にしか実家に帰るとか、家族の時間が持てない家庭もたくさんあるとあると思います。その時は大いに休んで大丈夫だと思います。 その時にしか出来ない再会や楽しい時間はその時だけですから。 子供が大きくなって部活や習い事で時間が取れないなら仕方ないですけど、それまでは家族やそのほか家族を愛してくれる人に会いに行くのも有りだと思います。 幼稚園ではできない感動や思い出がたくさんできて、子供たちの「心の栄養」になりますから。 |
ママさん2
1. ハンドルネーム:まり 息子の誕生日の日に幼稚園を休ませようとしました。 そのままの理由を園に伝えたら、その日は、その月の子供たちのちょうど誕生日会の日でした。 私もすごく悩んだのですが、ちょっと息子がいきたいところにいこうと思い、考えていたのですが、幼稚園の先生はせっかくの誕生日なので、みんなでのお祝いの誕生日会に出席はできないでしょうか?と丁寧に聞いてくださいました。 確かに、息子も家族でおでかけもすごく楽しいと思いますが、みんなにお祝いしてもらうほうがもう嬉しいかなと思って、おでかけを延期にして、幼稚園の誕生日会に出席することにしました。 あそこで先生がそういってくれなかったら、私はそのまま休ませてもしかしたら、息子は実は友達たちにいわってほしかったのに、わからないままおでかけをしていたかもしれません。 私の場合は、幼稚園の行事の時に休もうとしていたので、先生としてはせっかくなので出席してくださいというニュアンスでした。 結果、息子は、やはり友達たちに囲まれた誕生日会はすごく楽しかったみたいで、あの時、先生がとめてくれてよかったなと、後々思いました。 先生は息子が誕生日会を楽しみにしていたことを分かっていたみたいです。 私より先生の方が息子の楽しみにしていたことがわかっていて、あの先生のクラスになって本当によかったなと思いました。 きっとうちの幼稚園はこういった理由がないととがめられたりとかはなかなかない気がします。 小学生の時より幼稚園の方が、子供を休ませやすかったりもするので、どういった理由でも休んでいいと思います。 |
ママさん3
1. ハンドルネーム:ももりん 我が家の夫はサービス業のため、土曜日や日曜日、祝日などの一般的な休日には休みがありません。 |
ママさん4
1. ハンドルネーム:かのこ
私も妻も仕事を行っているためになかなか家族で過ごすことができない日が続いていました。 そんな中偶然、私と妻の休みが同じ日になり家族でお出かけをしようということになりました。 そのため、保育園へ「今日は仕事が休みのために保育園をお休みします。」と連絡をしました。 すると保育園から、「今日は保育園をお休みをされては困ります。」との返答がありました。 なぜ、お休みしたら困るのか保育園へ問い合わせたところ運動会の予行練習を行うためとの回答でした。 このことを妻に伝え話し合いました。 話し合った結果、予行練習に出なければ子供が何か差別的な扱いを受けるのではないかということを心配し、子供を素直に保育園に預けることとしました。 その日が子供と過ごせなかったのは残念でしたが、運動会で私たちの子供だけが差別的な扱いを受けることもなく無事に終わったのは安心できました。 このように、保育園ではたまに休む連絡を行った際にとがめられることがあるかもしれません。 しかし、とがめるのはよっぽどの理由が保育園側にあるからだと思います。 もし、そのままとがめられたにもかかわらず保育園を休んだ場合には自分の子供だけ浮いてしまうこともあります。 そのため、保育園より休むことをとがめられた際には素直に聞いた方が良いのではないかと思います。 |
さいごに
ただ一言で「休む」と言っても、さまざまな状況があることと思います。
どんな場合でも、親が自分の判断に責任を持って決断してやりたいものですね。