幼稚園や保育園の間の子供の園外での友達付き合いには、どうしても親がつきもの。
特にお母さんはどうしても出番が多くなってしまいます。
けれどもママ友付き合いというのは、結局は女同士のお付き合い。多かれ少なかれ、様々なトラブルが起こりがちです。
家事育児や家庭内のいざこざ、働いているお母さんであれば職場でのストレスもあり、とにかく子供に手のかかる時期のお母さんは気持ちの余裕があまりありません。
ですので同じ立場のお母さん同士、どうしてもトラブルが起こりやすくなってしまうんでしょうね。
こうしたママ友同士のトラブルについて考えてみたいと思います。
イジメ・仲間はずれ?幼稚園・保育園でのママ友同士のトラブルどんなものがあるの?
ここでは、ママ友間で起こりがちなトラブルをご紹介します。
同じ世代の子供を持つ親同士なんだから仲良くできればいいんですが、「隣の芝生は青い」とはよく言ったものです。
少しでもママ友の境遇が自分より満たされているように見えると「羨ましい」と思わずにいられず、それが苛々している時だと「妬ましい」となり、堪り堪ると「憎らしい」になってしまうというのは、ありがちな話です。
そういうありがちな話から、いじめや仲間外れに繋がるのが狭いママ友世界なんですよね。
いじめ
さすがに明らかにイジメと分かるような空気には、なかなかなりません。
これはかなり極端な例だと言えると思いますが、子供同士のトラブルがうまく収まらなかった後なんかは友達の多いお母さんの方が優位に立つということはありますね。
そういう時の空気感はいじめに近いかもしれません。
仲間はずれ
こんな子供みたいなこと…と思うでしょうが、これはけっこうあります。ただ露骨に仲間外れにすることは、さすがにあまりないので、されている方も気付かない場合も多いのではないかと思います。
参観日の後のクラスでのママ友ランチに自分だけ誘われなかった…みたいなことは、けっこう耳にしますね。この場合は、後から知ることが多いみたいです。
幼稚園・保育園の間はこれを子供から聞く場合があります。
「昨日、〇〇ちゃん▽▽ちゃん■■ちゃんが一緒にご飯食べて遊んだんだって。楽しかったんだって」なんて感じで、羨ましそうに言う子供の言葉を聞いたら子供以上にショックを受けてしまいますね。
実際、私のママ友はその一年間そのクラスにいるのが苦痛で仕方がなかったと言っていました。
陰口
これはまあ普通にありますね。
OLさんでいうところの会社の給湯室にあたるのが、幼稚園の帰り道の公園だと思ってもらって差し支えないでしょう。
寄り集まって何をお話しているのかと思ったら、けっこうな確率で誰かのお母さんの陰口だったりしてしまう現実に悲しくなることも何度かありました。
気の強いお母さんのことを表だって批判できないから陰口をたたく、みたいなことが多かったように思います。
あとはちょっと空気読むのが苦手なお母さんがやり玉にあがってました。
幼稚園・保育園のママ友トラブルの解決法!
ここでは、ママ友間で起こりがちなトラブル(イジメ、仲間はずれなど)の解決法をご紹介します。
被害者になった場合の一番の解決法は「気にしない」です。
先ほども言いましたが、仲間外れも陰口も、だいたいはおおっぴらにされません。
ですから「あなた達、私のこと仲間外れにしてるでしょ?」なんて詰め寄ったところで「そんなつもりはなかったのに」と言われてしまうだけでしょう。
そうなったら言いがかりをつけた側として、詰め寄った側が悪者にされてしまいます。
よほどのことがない限り「なんとなく仲間外れにされている気がする」「なんとなく陰口をたたかれている気がする」という居心地の悪さ以上の証拠はなかなか出てこないものです。
証拠の出ないものに対して思い悩むのは、苦しいだけです。
こういう時は嫌でも笑顔で乗り切るのが一番だと思います。
なんとなく避けられていると思っていても、誰にでも笑顔で挨拶だけはしましょう。
あたりさわりなく、深入りせず、ただただ笑顔で乗り切る。これ以上に上手いトラブル回避方法はないと思います。
なにしろ、そうやってあたりさわりない良いお母さんを演じていると、本当に仲間外れにされたりもっと深刻なトラブルに巻き込まれた時に、周囲から庇って貰えます。
周囲の雰囲気というのは大事なものです。たとえ泣き寝入りしたくないという方であっても、基本的には誰にでも愛想よく笑顔を振りまくことを忘れない方が良いでしょう。
幼稚園も保育園も毎年クラス替えがあります。だいたいクラスが変われば雰囲気もがらりとかわるものです。
次のクラス替えまで待てない、辛すぎる…という方は、例えば徒歩通園であれば登園時間をずらす、バス通園であればバス亭を変えてみるという工夫をしてみるのもいいかもしれません。
自分のことを避けている・仲間外れにしていると思う相手から、自分が距離を取るのが一番の得策だと思います。
大きなもめごとにするのは最終手段です。
揉めると多かれ少なかれ子供にダメージがいってしまいますので、おすすめしません。
子供のためだと思って、大人の対応に努めて下さい。低レベルなトラブルをスルーする力を身につければ、他の人間関係のトラブルからの切り抜けも上手になると思います。
ママ友間のトラブルを解決した体験談
ここでは、幼稚園・保育園でのママ友間のトラブル(いざこざ・イジメ・仲間はずれ等)を解決した体験談をご紹介します。
ママ友トラブルを予防・解決するヒントが見つかるかもしれません。
ママさん1
1. ハンドルネーム:かもめ 子供が幼稚園年中の頃、それまでお互いの家を行き来するほど仲良くしていたお友達及びそのママが急に冷たくなってきて無視したりするようになりました。 子供に聞くとそのママの子供の方から先に手を出してきたとのこと。おそらく親は自分の子供がされたことしか聞いておらず怒っていたようです。 無理に付き合うのもしんどいのでこちらも挨拶程度の付き合いにしました。このママも癖のある人で以前にも気に入らない子供がいると幼稚園を辞めさせるよう園長先生に言いに行ったこともあるそうです。 正直、こんな人とは付き合いたくないと思ったので別れられてよかったと思います。 |
ママさん2
1. ハンドルネーム:さくら これは私の息子が幼稚園児だった10年位前の話です。 1学年2クラスで、各クラス20人程の小さな幼稚園でした。 息子のクラスには入園当初から仲良しママさん達3~4人のグループがすでに出来上がっていて、何となく意地悪そうな雰囲気を感じましたが気にしないようにしていました。 しかし、クラス役員を引き受けてから、その中のボスママが何かと言いがかりをつけてくるようになったのです。 そのママには4人のお子さんがいて、末っ子と同じクラスだったので、ボスママは幼稚園にすでに15年くらい関わっていたのです。 新人ママの私のやることがとにかく気に入らないようでした。 また、ボスママの腰巾着のママがいて、これが私の挨拶の物まねをして笑ったり、他のママの悪口を言いふらしたり、とにかく理不尽な嫌味ばかり言われる日々でした。 しかし、そんなグループのママたちのご機嫌取りのママもいる一方、反対派も数名いたので、そのママ達の応援を支えに最終的にはボスママへ電話で腰巾着ママへの苦情と一緒に「くだらない嫌がらせとしか思えないことはいい加減にやめてほしい。」と伝えることができました。 だんだん子供達同士の関係もおかしくなってきていたので、転園覚悟でした。 ボスママは今まで言われたことが無かったのかかなり驚いた様子で、それからは逆に避けられるようになり、かえってすっきりした日々でした。 腰巾着ママだけはその後もしつこく嫌味を言ってきたので、その都度「何か気に入らないみたいだけど、どこがどう気に入らないか具体的に教えてくれる?」や、「おはようの言い方おかしかった?ちょっと見本聞かせてよ。」など言い返すようにしていたら近づいて来なくなりました。 その後、そのグループも内部で揉め始め、一人のママが仲間外れになり最終的には全員がバラバラになっていました。 結局負の感情で繋がっているだけの人達の絆ななんてもろいものです。 自分たちも不安で仕方がないから他人を貶めて攻撃してくるのです。 毅然とした態度で相手にしない、執拗に絡んでくる場合は一度はっきり怒ると、元々弱いメンタルな人達なのですぐに大人しくなります。 それでもしつこい場合にはさらにいちいち言い返して、関わると面倒だと思わせるしかありません。 大人しくしていると調子に乗る一方なので、我慢は禁物です。 正義は勝つと信じて、一人になることを恐れずに、あくまで幼稚園の主役は子供なんだと肝に銘じて、勇気を持って行動して下さい。 自分の子供を守れるのは自分しかいません。 自分のことを守れるのも自分しかいません。 助けてくれる人がいたらありがたいという程度で、周りへの期待もしないことです。 幼稚園から帰ってしまえば奴らはいないと気持ちを切り替えながら暮らすことも大切です。 過ぎてしまった今も思い出すと腹が立ちますが、おかげでその後のママ友との距離の取り方も覚えることができたので、あの時の経験が役に立ってくれたのかなと思います。 |
ママさん3
1. ハンドルネーム:かんな 私はもともと口下手なところがあり、人と仲良くなるのに時間がかかるタイプです。 第一子の子を持つママ、上の子を持つママ、役員をしているママなど、いろいろなグループがあります。 クラスのリーダーママに挨拶をしても、返事は返してくれますが、それ以上の会話に発展しません。 すると、娘が「幼稚園が終わったら、○○ちゃん(リーダーママの子)と公園で遊ぶお約束した」と言ってきました。 娘が家で話していた○○ちゃんの話題をすると、そのママは、幼稚園が終わっても遊びに誘ってもらえてよかった、 私の力だけではどうにもなりませんが、娘が遊びに誘ってくれたおかげで、ママ友との交流ができたことに感謝しています。 子供がきっかけでママ友と仲良くなることも多いので、子供の行事やイベントには積極的に参加しようと思います。 |
最後に
どんなに当たり障りない態度で過ごしているつもりでも、心の奥に思っていることは、多かれ少なかれはみ出てしまうものです。
どのお母さんも心の余裕のない時期ですから、ちょっとしたきっかけでトラブルに転じてしまうことは、よくあること。
難しいことですが、子供のために笑顔を取り繕うくらいの心の余裕は持っておきたいものですね。
幼稚園・保育園でのママ友間のトラブルに悩んでいるあなたの参考になりますように。