赤ちゃんがぐずった時の強い味方であるおしゃぶり。
とても便利なものですが、クセになると卒業するのが大変という話はよく聞きますよね。
では、どうやったら上手におしゃぶりを卒業できるのでしょうか。
今回は、おしゃぶりの卒業について、詳しく見ていきましょう。
今おしゃぶりを使用している人も、これから使ってみようと思っている人も、参考にしてみてくださいね。
おしゃぶりのやめどき、やめるべき時期はいつ?
■ 遅くても2歳頃まで
おしゃぶりは、辞める時期が遅ければ遅くなるほど辞めにくくなり、歯並びにも影響する可能性があります。では、いつ頃までに辞めれば良いのでしょうか。
平成17年に、小児科と小児歯科の保険検討委員会というものが行われており、そこでおしゃぶりの望ましいあり方について検討されています。
噛み合わせの異常は2歳頃までに使用を中止すれば発育とともに改善される。従っておしゃぶりの害は乳臼歯が生え揃い、開咬や乳臼歯交差咬合などの噛み合わせの異常が存続しやすくなる2歳半から3歳過ぎになっても使用している場合といえる。
引用:日本小児歯科学会
これによると、おしゃぶりによる歯並びへの影響を考えると2歳ごろまでにおしゃぶりを卒業するのが望ましいようですね。
ただ実際には、2歳にもなるとだいぶ物事を理解できるようになってきているので、2歳よりもっと早くに卒業した方がスムーズに辞められそうです。
実際に先輩ママさんたちは、1歳~1歳半までの間におしゃぶりを辞めさせる人が多いようです。
ただ子どもにも個人差があるので、まだおしゃぶりが必要だと判断したら無理に取り上げず、子どもに合わせて卒業のタイミングを見計らいましょう。
おしゃぶり卒業に向けた準備は?
赤ちゃんや子どもにとっておしゃぶりは、精神を安定させるものなので、無理に取り上げる事は禁物です。おしゃぶりを卒業する為に、前もって準備をしておくのが良いですね。
まずは、子どもがおしゃぶりを辞めるきっかけを作ってあげましょう。「あと○回寝たら辞めようね」「○歳になったら辞めようね」「幼稚園(保育園)に入園したら辞めようね」などと言って心の準備をさせておきます。
また、少しずつおしゃぶりを使う回数や時間を減らしていったりすると、いざ辞めるときに子どもにとって精神的な負担が少ないです。
そして、おしゃぶりを辞めたら寝かしつけが大変になったり、夜泣きに付き合ってあげないといけなくなったりします。
お母さんも体力的・精神的にしんどくなる可能性もあるので、コンディションの良いときに実践しましょう。
おしゃぶりを卒業する方法
そろそろおしゃぶり卒業してもいいなと思ったら、実践しましょう。
方法はたくさんあると思いますが、いくつか紹介します。
どの方法で辞めるとしても、あとからおしゃぶりを欲しがる場合があります。
根気よく無いということを説明し、おしゃぶりを渡さないようにしましょう。
一度挫折しておしゃぶりを与えてしまうと、さらに辞める事が大変になってきます。
おしゃぶりを隠し、何事も無かったかのように辞める
あえておしゃぶりに触れないことで、子どももおしゃぶりのことを思い出さずに済みます。
そして、おもちゃやタオルなどを渡したり、一緒に遊んだりしてひたすら気をそらせましょう。
ただ1歳を過ぎてくると、ふとおしゃぶりの事を思い出して欲しがる事もあるので、その場合は「どこいったのかな?なくなっちゃったね」と知らんぷりしたり、おしゃぶりは無いということを分かりやすくしっかり伝えたりしましょう。
子どもと一緒におしゃぶりを処分する
あらかじめハサミなどでおしゃぶりのゴムの部分に切り込みをいれておき「おしゃぶり壊れちゃったから捨てようね」と言って捨てるなど、いろいろ細工をしてみましょう。
子どもと一緒に処分することで、子どももおしゃぶりはもうないということを理解し、納得できます。
子どもの目の前でおしゃぶりをハサミで切ったというお母さんもいます。
子どものタイミングで、自然に卒業するのを待つ
赤ちゃん・子どもに精神的なストレスを与えないために、子どもが自分で卒業するのを待つという方法もあります。
子どもが「もう辞める」と言って卒業する場合もあれば、だんだん使う機会が減っていって忘れるような感じで自然と卒業できたという場合もあります。
ただ、この方法だと卒業するまでに時間がかかる事を覚悟しないといけません。
おしゃぶり卒業時の子どもへのフォロー
おしゃぶりを卒業してもなんともない子もいれば、精神的に不安になる子もいます。
特に、普段からよくおしゃぶりを利用していた子にとっては、それがなくなるととても不安になります。
その不安を解消してあげるのはお母さんやお父さんです。抱っこしてあげたり一緒に遊んだりして、積極的に子どもと触れあうようにしましょう。
子どもも気持ちが満たされておしゃぶりがなくても安心できるようになってきます。
おしゃぶりを入眠儀式にしていた場合は、別の入眠儀式を考えましょう。
絵本を読んであげたり、子守唄を歌ってあげたり、背中をトントンしてあげたりしてあげしょう。これらはおしゃぶりを辞める前から少しずつしてあげると良いです。
また、外遊びや体を動かす遊びを増やし、疲れさせて夜眠りやすくしてあげるのもいいですね。
いつまでたっても卒業できない場合は?
子どもが4~5歳を過ぎてもおしゃぶりを辞められない場合は、精神的な面も配慮して、保健師さんや小児科医に相談しましょう。
集団健診のときに相談してもいいですね。
おしゃぶりを上手に辞めさせた体験談
ここでは、先輩ママさんたちが赤ちゃんのおしゃぶりを上手にやめさせた体験談をご紹介します。
1. ハンドルネーム:トポリーノ 2. 年齢:43歳 3. 職業:専業主婦 4. 当時の子供の年齢:2歳 私の子の話ではありませんが、同居していた姉の子のおしゃぶり卒業を手伝った時の話です。 |
1. ハンドルネーム:あいこさん 2. 年齢:47歳 3. 職業:専業主婦 4. 当時の子供の年齢:1歳6ヵ月
おしゃぶりは生まれたばかりの赤ちゃんから使用でき、泣いたら口の中にポンと入れてあげるだけで夢中になっておしゃぶりを吸って泣き止んでくれる便利なグッズです。 おしゃぶりを拒否する赤ちゃんもいますが、受けいてくれる赤ちゃんならば、その日から必需品になり親子でやめるのが難しくなるアイテムでもあります。 それだけにやめさせるのは難しいのですが、おしゃぶりを卒業すべき時期は、「歯が生えてきたら」です。子どもの歯はまず前歯下2本、次に前歯上2本が生えてきます。 おしゃぶりは歯並びに影響を与えるため、特に上2本の歯が生えてきたらできるだけ早くやめるようにおすすめします。 おしゃぶりは上の歯と下の歯の間に挟まる形になるので、上の前歯をおしゃぶりが押し出して出っ歯になってしまう可能性があるからです。 ではどうやってやめさせるか。 我が家の場合、しゃぶるゴムの付け根にちょっと切り込みを入れました。 すると風船のように膨らんでいるゴムの部分から空気が漏れて、それまでの吸い心地とはちょっと違ってきます。 それでもあまり変化がないので子どもが気づいて嫌がることもありません。 ちょっとずつ切り込みを広げていくうちに、子どもは充分な満足感が得られなくなりおしゃぶり自体に興味をなくしていきました。 代わりにぬいぐるみを与えたり、何か寂しさを紛らわしてくれる代用品を見つけると良いかもしれません。 |
1. ハンドルネーム:suidouyasan 2. 年齢:32歳 3. 職業:建設業 4. 当時の子供の年齢:生後6ヵ月
赤ちゃんがおしゃぶりをする理由は“口寂しさ”だと私は思います。 音楽を聴いている時や私達と遊んでいる時はおしゃぶりをしません。 そこで夫婦で協力して赤ちゃんと遊ぶ時間を積極的に作り“口寂しさ”を感じる時間を少しでも減らしましょう。 ひとり遊びをさせる時は、赤ちゃんの頭の上でくるくる回るおもちゃ(オルゴールメリー)がお勧めです。 手を伸ばして体全体をばたばたして遊ぶのでおしゃぶりをせず、体力を使うのか夜の寝付きもスムーズにいきました。 注意する事は急におしゃぶりを辞めない事と1つの物に依存させない事。 急にやめさせない理由は赤ちゃんがストレスに感じるから、依存させない事とはおしゃぶりの変わりはこれだと固定物を決めない事。 私の娘はおしゃぶりを辞める時にお母さんが着けていた洋服がお気に入りだったのでそればかり与えていた所、2歳になる今でも眠る時はお母さんの着けていた洋服を手放せなくなりました。 おしゃぶりの卒業を考える時期は生後6ヶ月頃、離乳食を始める頃でいいと思います。 短い期間で効果を期待するのではなく、長いスパンで1歳半までには完全に辞めさせる等、親も子供もストレスを感じず楽しく過ごせる事が大切だと思います。 |
1. ハンドルネーム:みーちゃん 2. 年齢:22 3. 職業:専業主婦 4. 当時の子供の年齢:2歳8ヵ月
私は1歳までにはおしゃぶりは卒業させるつもりで使用を始めました。 私が子供からおしゃぶりを卒業させたのはハイハイをはじめて夢中になっているときです。 歩き出す前だったのですがハイハイしているときに一度隠してみました。 最初はないことに気付いて泣いていたのですが、何度も根気強く続けていくことで最終的にはなくても泣かなくなりました。 私は好きな音楽をかけたりビデオをかけてあげたりして気を紛らわせていました。 それでも泣き止まないときはおもちゃをあげて気を引いたり、抱っこをしたり工夫していました。 私は1歳半までには遅くとも終わらせてあげた方がいいと思います。 保育園に行っている方は保育園で指導してくれるところもあるのでいいのですが、おうちにいる赤ちゃんはお母さんがやめさせない限り依存してしまうので、歯並びなどにもあまりいいとは思えませんし早めに辞めさせた方がいいと思います。 急におしゃぶりをやめさせるのですはなくて、与える時間を過ごしてみたり、子供が別な集中できるものを与えてあげることで少しづつ成長して離れていくと思います。 泣いてしまったりなかなか止めなかったりするとお母さんも大変かとは思いますが、しっかりと向き合ってあげることが大事です。 |
1. ハンドルネーム:ぽんかん 2. 年齢:45歳 3. 職業:パート主婦 4. 当時の子供の年齢:2歳
おしゃぶりは寝かせつけるために使用し始めたのですが歯並びが悪くならないためには、遅くとも2歳半までにはやめたほうが良いと周りから言われていました。 娘は歯が生えてくるのが早かったため歯並びに影響が出ないように2歳頃、おしゃぶりから卒業できるように取り組みました。 現在娘はおしゃぶりを使わなかった他の兄弟に比べると多少、出っ歯なような気がしますがほとんどわかりません。 歯科医によると歯並びに影響が出るのは確かなようなので寝かせつけで必要なくなったらおしゃぶりを止めたほうがいいと思います。 おしゃぶりがないと情緒不安定になる場合はぬいぐるみなど何か代わりになる物を与えたりして工夫すると良いです。 おしゃぶりを止める方法ですが娘の場合はもう言葉も理解できる時期だったので納得させてやめていくことにしました。 ちょうどおしゃぶりが古くなって先がちぎれかけてきていたのでこっそり毎日切り込みを少しずつ入れてだんだんと傷んでいくおしゃぶりを見せました。 そんな状態でも使える間は使っていました。娘にとって大事なおしゃぶりだったので使えなくなっていくのは悲しいはずだと思い、一緒に大事な物だったのに残念だねと悲しみました。 1ヶ月近く経ってとうとうちぎれて使えない状態になりました。 娘は口癖のようにおしゃぶりを見ては大事なものだったと言っていましたが、私達も一緒に悲しむことで娘はスムーズにおしゃぶりを卒業しました。 |
さいごに
おしゃぶりは子どもにとっては精神の安定に繋がるものです。
子どもの性格や普段の使い方に応じて、その子に合った卒業の方法を考えましょう。