幼稚園年中長(5、6歳児)のお弁当箱!適切なサイズ・大きさ・容量って?

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幼稚園の年中・年長は運動も活発になってきてグンと成長する時期です。

年少さんの時に買ったお弁当箱が小さくなったなと感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は幼稚園年中長(5、6歳児)のお弁当箱!適切なサイズ・大きさ・容量って?ということで、5、6歳児に必要なお弁当箱の容量・大きさ・サイズを、摂取カロリーの観点から説明します。

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5、6歳児に必要な摂取カロリー

 ▶ お弁当箱の大きさ(ml)≒カロリー
 ▶ 主食(ごはん)3:副菜(野菜や海藻など)2:主菜(肉や魚など)1
 ▶ 6歳児くらいから運動量により必要摂取カロリーが違ってくる

 

お弁当箱の大きさは、1回の食事に必要な摂取カロリーから割り出せます。

どういうことかというと……

お弁当箱の大きさ(ml)≒ 摂取量(kcal

という便利な計算方法があるのです!

例えば、1回の食事に必要な摂取カロリーが500kcalなら、500mlのお弁当箱を買えばOKです。

便利な計算方法ですよね。

 

「え!?中身が違えばカロリーが変わるでしょ?」と思った方、その通りです。

筆者も「揚げ物を詰め込んだ時と塩おにぎりだけのときではカロリー違うでしょ?」って思いました。

上記の計算のためには、【ある法則】で品目を入れる必要があるのです。

【ある法則】とは?

主食3:副菜2:主菜1で詰めれば、特別な知識や面倒な計算なしで、栄養バランスがよいお弁当が作れます。この割合で詰めると、お弁当箱の容量(mL)と全体のエネルギー量(kcal)がほぼ同じになるので、大きさを調整することで簡単にカロリーコントロールができます。

引用:全国健康保険協会

これはどういうことか、簡単に説明しますね。

「主食:3」はごはん、パンなどの炭水化物で、お弁当箱の半分です。

そして、お弁当のもう半分がおかず(主菜副菜)です。

「副菜:2」は野菜・海藻などの食物繊維が摂取できる品で、おかず全体の2/3

「主菜:1」は肉や魚などで、タンパク質や脂質が摂取できる品で、おかず全体の1/3です。

これを表と図にするとこのようになります。

主食:3 ごはん、パンなどの炭水化物  お弁当箱の半分
副菜:2 野菜、海藻などの食物繊維

 お弁当箱の半分

(おかず)

 おかず全体の2/3
主菜:1 肉、魚などのタンパク質や脂質  おかず全体の1/3

つまり、主食(ごはん)3副菜(野菜や海藻など)2主菜(肉や魚など)1、この法則に則ってお弁当を詰めれば、お弁当箱の大きさがおおよその摂取カロリーとなるわけです。

 

彩りで考えるのもいいですね。

先ほどの表に当てはめると、このようになります。

<品目の組み合わせの一例>

主食:3  お弁当箱の半分
副菜:2

(緑黄色野菜)

茶色(煮物など)

お弁当箱の半分

(おかず)

 おかず全体の2/3
主菜:1

(肉など)

おかず全体の1/3

この法則は大人のお弁当でも使えますし、毎日のおかずに悩んだ時にとても便利です。

あとは幼児期に必要な摂取カロリーを調べるだけです!

【 ギューギュー詰め、スカスカのお弁当はダメ 】

お弁当をつめるときに注意してほしいことがあります。
それは、ご飯などをギューギューに詰めたり、逆に中身を少なくしてスカスカにしてしまうこと。
このようにしてしまうと、いくら「主食3:副菜2:主菜1」の法則で入れたとしても計算したカロリーと違ってきてしまいます。
狙いどおりのカロリーにするためには、ご飯やおかずが崩れない程度に隙間なく詰めることが大切です。

5歳児・6歳児に適したお弁当箱の容量・大きさ・サイズは?

 ▶ 5歳児のおおまかな目安は、400ml~450ml
 ▶ 6歳児のおおまかな目安は、400ml~600ml
 ▶ 足りない栄養素は「おやつ」で補給

先ほどご紹介した「お弁当箱の大きさ(ml)≒ 摂取カロリー」「主食3:副菜2:主菜1の法則」を念頭において読み進めてください。

 

幼児期に必要な摂取カロリーは、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に載っていますので、これをまとめて表にしました。

5、6歳児が1日に必要な摂取カロリーを男女別に見てみましょう。

男子

年齢

(参考身長 / 体重)

推定エネルギー必要量

①÷3

お弁当箱の目安

3~5歳児

(103.6cm/16.5kg)

1,300kcal/日 433ml 

6~7歳児

(119.5cm/22.2kg)

運動量 少なめ 1,350kcal/日 450ml 
運動量 普通 1,550kcal/日 517ml 
運動量 多め 1,750kcal/日 583ml 

 

女子

年齢

(参考身長 / 体重)

推定エネルギー必要量

①÷3

お弁当箱の目安

3~5歳児

(103.2cm/16.1kg)

1,250kcal/日 417ml 

6~7歳児

(118.3cm/21.9kg)

運動量 少なめ 1,250kcal/日 417ml 
運動量 普通 1,450kcal/日  483ml 
運動量 多め 1,650kcal/日  550ml 

参考資料:厚生労働省HP 日本人の食事摂取基準(2015年版)表8より

 

この表では、3~5歳児が男児1300kcal/日、女児が1250kcal/日と書いてあるのに対して、6~7歳児では運動量により細かく推定エネルギー必要量が分かれています(厚生労働省では「身体活動レベル」と表記されていましたが、わかりやすく運動量と書いています)。

確かに一日中戦隊ごっこやプリキュアごっこをしている子と、一日中本を読んだりゲームをするのが好きな子とでは、確かに消費カロリーが違うだろうなーと思いますよね。

年中くらいから運動量に個体差が出てきますので、その辺を考慮して必要なお弁当箱の大きさやサイズを考える必要が出てきます。

5歳児(幼稚園 年中・年長)の目安

▶ 5歳児のおおまかな目安は、400ml~450ml

 

上の厚生労働省の表を見ると、3~5歳児の推定エネルギー必要量は男子が1300kcal/日、女子が1250kcal/日です。

3食で割ると、約420kcal~430kcalになります。

ということは、お弁当箱の大きさはおよそ400ml~450mlくらいが適正となります。

しかし、今の子は成長が早く、大きな子だと年中さんでも身長が120cm近い子もいます。

年中さんくらいからスポーツの習い事を本格的に始める子も多いでしょう。

あくまでも上記の大きさは3~5歳児の平均値から割り出した目安ですので、お子さんに合わせて大きさを変えていくことが必要です。

年齢は5歳でも運動量が多い場合は6歳の方の表を参考にするなど、臨機応変な対応をしていってください。

6歳児(幼稚園 年長)の目安

▶ 6歳児のおおまかな目安は、400ml~600ml

 

上の表から6~7歳児の平均(1450kcal~1550kcal)で見ると、お弁当箱のおおまかな目安は、400ml~600mlとなります。

一番推定エネルギー摂取量が少ない女児では400ml強、一番推定エネルギーが多い男児では約600ml弱になります。

6歳にもなると、かなり個体差が出てきていますね。

600mlだと、成人女性でも使っているお弁当箱の大きさくらいです。

お弁当が少し足りなくなってきたみたいだなと思ったら、年長の時期が小学生の遠足などでも使えるデザインのお弁当箱に買い換えるタイミングです。

年長さんは幼稚園や保育園では最高学年。お兄さん・お姉さんという自負も出てきます。

キャラクターものを買っても長く使えないですし、「もう随分大きくなったから、そろそろ小学生のお兄ちゃんたちが使うようなお弁当箱にしてみようか」と誘導するのも良いですね。

足りない分はおやつで補強

数値で表記すると、年長になっても400ml食べられないうちの子は異常なの?と心配になる親御さんもいるかと思います。

食わず嫌いの偏食も幼児期はよくあることですし、アレルギーで制限があり、先ほどご紹介した「3:2:1の法則」でお弁当が詰められないと悩む親御さんもいらっしゃることでしょう。

筆者の経験ですと、男の子は年長くらいになると急に活発になり、もりもり食べ始める子が多くなりました。

我が子の食が細かったので焦った記憶があります。

この時期は個体差が大きくなるので、他の子や平均値と比べて厳密にお弁当箱の大きさや内容を揃えるほど完璧主義にならなくても大丈夫です。

お弁当箱大きさの目安の計算は1日のエネルギー摂取量を3で割った計算です。

もしお弁当があまり食べられなくても、その分はおやつや夕食で補強すれば良いのです。

幼児期の栄養素は、骨が作られる時期でもあるので、特にカルシウムや鉄などのミネラルの補給が必要です。

例えば「今日の弁当はおにぎりばかりだったなー」という場合はおやつでチーズや牛乳などの乳製品を出すなどして、うまい具合に調整するためのものがおやつです。

食が細くても無理やり大きいお弁当箱にせずに、食べきれる大きさにしてほかの食事で栄養素を補いましょう。

お弁当は食べきれることを意識して好きな主菜をたくさん詰めて、夜家で食べる時に意識的に副菜を多く出すなどの工夫をするのもひとつの手ですね。

さいごに

年長さんになってくると、体だけでなく心も急激に成長してくる時期です。

親が作ってくれるお弁当は子供たちの体だけではなく、心も豊かに育ててくれます。

子供にとって一番の栄養は親の愛情だというのを忘れないでくださいね。

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