反抗期でよく知られているのは、2歳頃の「第一次反抗期」と、中学生頃の「第二次反抗期」ですね。
2歳のイヤイヤ期が終わって落ち着くかと思いきや、早いと5歳頃からまた反抗期がやって来ます。
この頃の反抗期は「中間反抗期」とも言われ、多くの子にやって来ます。
そこで今回は、[5歳児の反抗期]男・女の子別!言うことを聞かないわがままの対応は?についてご紹介したいと思います。
記事の後半では、「5歳の反抗期を乗り越えた体験談」もご紹介していますので、あわせてご覧ください。
中間反抗期とは?いつから始まるの?
中間反抗期について書かれたこんな記事があります。
児童心理学者の平井信義氏は、著書『お母さんの子育て相談室』の中で、小学校2〜3年生の頃に“中間反抗期”に入るとしています。この“中間反抗期”とは、平井氏が名付けたもので、2歳の第1次反抗期(イヤイヤ期)と、思春期の第2次反抗期との間にある、主に“口答えを中心とした反抗期”のこと。
引用元:ウーマンエキサイト
「第一次反抗期」は自我の芽生えにより、身体能力的に親から自立しようとするものです。
「第二次反抗期」は精神的に親から自立しようとするもので、親へ甘えたり頼ったりすることを激しく拒否します。
この二つの反抗期の間にくる「中間反抗期」は、親に指示されたり干渉されたりしたくないけど、まだまだ甘えたり頼ったりしたいという思いが大きく、口答えばかりするというのが特徴です。
そして、「中間反抗期」は小学2~3年生頃にやって来るとありますが、早い子では5歳ごろから見られるようです。
男女別の特徴は?言うことを聞かない場合の対処法・しつけ方
この時期の反抗期について、特徴と対処法を男女別に見ていきましょう。
ただ頭ごなしに叱るだけでは、その後の成長に影響がでる可能性もあります。
それぞれに合った対応をしてあげましょう。
<男の子>の場合
汚い言葉を使って、大人をからかう
「クソババア」「うんこ」「バーカ」
など、いつのまにか覚えてきた汚い言葉を連呼されるとついイラッとして言い返してしまいますよね。
そうすると子どもはいくらでも返してきて更にイライラするばかりです。
これは、大人の反応を面白がって言っているんです。
ママが同じレベルで言い返していては子どもの思うつぼなので、このようなときは決してヒートアップせずに冷静に対応しましょう。
さらっと流し、「そんなこと言われたら悲しい」ということを伝えましょう。
子どもが「こんな言葉使っても面白くないな」「お母さんが悲しんでる」と感じたら自然と収まります。
物に当たったり、暴れたりする
もう5歳にもなれば体力もかなりつき、暴れられたりすると大人でも対応するのが大変ですね。
いくら、中間反抗期は口ごたえが中心だと言っても、まだ5歳だと手が出たりする事も多いです。
とりあえずその場を収めるには、お母さんも体力で勝負するという手があります。
といっても、暴力でねじ伏せるのではありません。
脇で抱えてベッドやソファーに放り投げてみたり、おおいかぶさってこちょこちょ攻撃をしてみたり。
こどもとスキンシップを取るようにして遊びに持っていきましょう。
落ち着いてきたタイミングでさらっと違う話題をふれば、もう反抗していたことなんて忘れています。
また、家で暴れないための予防として、サッカーや体操教室、スイミングなどの体を動かす習い事をさせて有り余った体力を発散させるのもいいですね。
あれもイヤ!これもイヤ!
「ご飯いらない!」「片付けしない!」
など、親の言うことを聞かないで、全てにおいて拒否することもあります。
どんな言い方をしてもダメ、アレコレ試したけどもうお手上げといった場合には、一度諦めましょう。
ずっと諭し続けるのも無理にさせるのも、ママはどっと疲れるし子どもはイライラします。
しばらくして子どもから「お腹すいた」「あのおもちゃがない」など言い出したらチャンスです。
「さっきご飯食べてないからだね、(おかずを見せながら)どれから食べる?」「お片付けしなかったから無くなったんじゃない?片付けたら見つかるよ」という風に持っていきましょう。
子どもから言い出してこなくても、忘れた頃に「ごはん美味しそうだな~」「大変!〇〇くんのおもちゃ片付けてないから踏んじゃった!」など、「しなさい」という以外の言い方でささやいてみましょう。
この方法は筆者が幼稚園教諭だった頃にも使っていましたが、まず一言目に大きなリアクションで思いっきり演技をするのがコツです。
おもちゃを踏んだふりをして、「あ~イタタタ!おもちゃふんじゃったあ~!」とやります。
最初のリアクションで、子どもがパッとこちらに注目し、その後の言葉を聞き入れやすいです。
<女の子>の場合
返事だけはいいけど何もできていない
お片付けや身支度など「しようね」と言ったら「はーい!」と返事だけはいいけど、いつまでたってもしていない…。
結局、親の言うことを何ひとつ聞いていない。
「お片付けは?」と聞けば「今からやる!」とは言うものの全くしていない、なんて事はどんな子にもありますよね。
そのうち、「早くしなさい!」と怒ってしまい、そうなれば「お片付けイヤー!」と悪循環になることも。
お片付けや身支度がなかなか進まない理由は、単純です。
「楽しくないから」なんです。
なので、「ママとお片付け競争!」「綺麗に片付けられた方の勝ちね」と、遊びながらやってみると良いでしょう。
また、身支度をするのも、ゲーム感覚でやってみると良いでしょう。
ボードに服や靴下、鞄に入れるものなどのアイテムカードをマグネットなどで張り付け、できたら自分で外すなどすると、子どもも楽しく身支度ができますね。
あーだこーだと口答えばかりする
「早くしなさい」
といえば「今やってる!」、子どものお願いやワガママを聞いてあげられなければ「なんでよ!?イヤだイヤだ!」と口答えばかりで嫌になりますね。
このような口答えには、感情的になって同じレベルの言い合いになる事は避けましょう。
先にも述べたように、この時期の反抗期は基本的に親に甘えたい気持ちが大きいです。
なので、突き放したりするような言い方もやめましょう
- 「今やってる!」には「そっかえらいね、もうちょっと頑張れ!」
- 「イヤだイヤだ」には「そうだよね~、イヤだよね」
このように、基本的には子どもの言い分を認めるような返し方をしましょう。
その上で子どもの気持ちを聞き、スキンシップやコミュニケーションを取りながら、うまく持っていきましょう。
パパの言うことは聞くのに、ママには反抗ばかり
ママが何かを言うと口答えしか返ってこないのにパパが言うとサッと言うことを聞く、なんてことありますよね。
もしかして、ママは何回も同じことを繰返し言っていませんか?
例えば、「片付けなさい」と何度も言われていると、子どもにはママの言葉は呪文のように右から左へすり抜けているのかもしれません。
まずは一度、しっかり向き合って「これから出掛けるから片付けようね」としっかり伝えます。
そのあとは、しばらく待ちましょう。
ちゃんと片付けていれば、誉めます。
子どものペースに会わせて待つというのはなかなか難しいことですが、とても大切なことです。口うるさく言うよりも、待ってあげるようにしましょう。
5歳の子供の反抗期を乗り越えた体験談
先輩ママさんたちの「5歳の反抗期を乗り越えた体験談」をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1. ハンドルネーム:マイママ
2. 年齢:68歳 3. 職業:専業主婦 4. 5歳の子供の性別:女子
▶ すべてが気に入らず反抗 ▶ 性格に合わせて対処した(活発な上の子⇒しっかりと叱った、おとなしい下の子⇒なぁなぁで済ました) 娘を二人育てました。6歳離れていますので、どちらも一人っ子に近いです。 上の娘の時は、すべてが気に入らずに、何にでも反抗するという、反抗期の時期が、5歳前後にありました。 まだ若かったので、体力も気力もあり、本気で取り組み、しっかりと叱りました。 でも・・主人から、母娘喧嘩をしているようだと言われました。 上の娘は、叱ってもある程度の時間がたつと、元の関係に戻れましたので、きっちり叱ることで、反抗期が過ぎていったような気がします。 下の娘は、上に6歳離れの姉がいるので、上の娘の時よりも、多少早く反抗期になりました。 下の娘は、叱ると元の状態に戻るのに、時間がかかりいつまでも引きずるタイプの子でした。 とにかくすべてが気に入らず、何にでも反抗していました。 6歳離れているので、その分こちらも年を取り、体力もなくなっているので、正面から取り組む元気がなくなっていました。 近所の先輩ママたちからも「ほおっておけばすぐに反抗期は抜けるから~」と、助言されていたこともあり、下の娘の反抗には、正面から取り組まず、たいしたことがない問題には、なぁなぁの対応で、済ませてきました。 こちらが正面切って対応しないと、当てが外れなような気持ちがするようで、いつの間にか反抗期がおさまってしまったのを覚えています。 今思えば、上の娘にも、あんなに正面切って叱らずに、たいしたことではないものは、放っておけばよかったのにと、反省しています。 上の娘と、下の娘と、性格が違いましたので、扱いやすい性格の子が、上の子で良かったなと思っています。 下の娘は、なかなか扱いにくい娘なので、叱るときもちょっと気を使わないといけないと、上の子で体験していたので、何とかなりました。 子供の性格をしかりつかんで、子供に合わせて対応するのが、良いと思います。 一歩引いて、落ち着いて、対応することが良いでしょう。 |
1. ハンドルネーム:ぴのた
2. あなたのご年齢:39歳 3. あなたのご職業:専業主婦 4. 5歳の子供の性別:男子
▶ おもちゃを片付けない。 自分で遊ぶ為に出したおもちゃにもかかわらず、全く片付けない時期がありました。 「なぜ片付けないの?」と聞いてもとにかく無視をし、私が怒りだすと必ず大泣きし大暴れをしていました。 しかし叩いて叱る訳にもいかず、毎日それを繰り返されていたのでとても苦労しました。
▶ 対処法(自分も子供と同じように大泣きして暴れた) ついに限界が来たので主人に相談しました。 主人は「ママも同じ様にしてみるといいよ」と提案してくれました。 それで果たして聞いてくれるかな?と疑問に思いましたが、やってみる事にしました。 またいつもの様に片付けをせず、いつまでも息子がだらだらしていると「○○ちゃんがそんなにママの言うことを聞いてくれないならママも同じ様に○○ちゃんの言うことを聞かない。ご飯も作らない、お掃除もしないから」と言ったのです。 言った直後は息子も意地をはって片付けなかったのですが、しだいにお腹も空き我慢できなくなって、また例の如く泣きながら大暴れしました。 そして私も対抗して大泣きして、その場でじたばた暴れたんです。 もちろん嘘泣きでしたが、息子はドン引きして泣き止んだのです。 そして「ママごめんなさい。ご飯作って」とおもちゃを片付け出したのです。 それ以来出したおもちゃは片付ける様になりました。 私的にはかなり恥ずかしかったですが同じ様に泣いて暴れて良かったです。 自分も同じ様な事をして困らせていた事に気づいてくれたのでしょう。 |
1. ハンドルネーム:もものは
2. 年齢:33歳 3. 職業:専業主婦 4. 5歳の子供の性別:男子
▶ お風呂に入りたがらない うちの息子が5歳の頃、毎日進んで楽しく入っていたお風呂に、急に入りたがらなくなりました。 とにかく何もかもが気に入らない様子で、反抗しようとする息子。 入るのも嫌だし、やっとの思いでお風呂に入っても、次洗うのが嫌でしょうがなく、泣きわめいて反抗します。 それまでは、自分でやれるのが楽しくて、何でもやりたがっていたのに、ある日から自分でやるのが急に嫌になってしまいました。
▶ 対処法(息子に向き合って、話を聞いたりしてあげた) 感情的になる息子につい、私も感情的に対応したくなってしまうけど、冷静になんで息子がこんなに反抗したいのか向き合ってみることにしました。 当時息子は、保育園から幼稚園に移り、日中の生活環境が変わったことで、彼なりの社会生活でのストレスがあったんだと分かりました。 行けば楽しい幼稚園ですが、やはり小さい子供にとって生活環境が変化するのは、大きなストレスだったようです。 また、妹が産まれたことで、今までパパママを独占出来ていたのに、急なライバルが出てきたことで、それも寂しさやストレスの原因になっていたようです。 魔の二歳児に、特別イヤイヤしてこなかった息子の急な反抗に戸惑ったけど、幼稚園での生活をじっくり聞いてあげたり、下の子優先になって我慢させていた息子に気づいて、息子優先で日常を意識したりするようになったら、息子の不安も安定してきて、またいつもの元気で明るいやる気溢れる息子に戻ってくれました。 |
1. ハンドルネーム:いちごママ
2. 年齢:31歳 3. 職業:販売員 4. 5歳の子供の性別:2. 女子
▶ 朝なかなか起きない ▶ 対処法(早起き競争) 寝る時間が遅いわけではないのですが、最近朝起きるのが遅く起こそうとしても嫌がってまた寝るという始末。 弟(1歳)は逆にとっても早起きさん。 どうしたら起きてくれるかと考えた結果、負けず嫌いな娘にぴったりな起こし方。 「◯◯ちゃんが起きるの一番最後かな〜」 すると一目散に起き出して「1番!」といって見事起床。
▶ お店に行くとすぐに何でも欲しがる ▶ 対処法(我慢したら褒めてあげるようにした) 4歳まではダメと言ったら諦めていたのに5歳になってから全く諦めようとしない。 泣いたり抵抗したり対処に困ります。 コンビニへ行くと無駄に高いトランプを欲しがったり、スーパーへ行けば安いお菓子にすればいいものをおもちゃ付きの高いお菓子を選んだり。 そこで褒められると弱い娘に言い聞かせた言葉は、「◯◯ちゃんが我慢してくれたらママいっぱいほめてあげるんだけどな〜」娘急いで手に持ったものを元に戻す。
▶ 弟に厳しい ▶ 対処法(弟にあえて厳しい言葉をかけて、弟が可哀想だと思わせる) 自分のおもちゃを弟が触ろうものなら、だめ!と押す始末。ちょっとだけ貸してあげてと言っても貸そうとはせず。 それでも触りたがる弟に叩いてしまうことも。 弟のものでさえも、これは◯◯ちゃんが今から遊ぶの!といって取り上げることもしばしば。 完全女王様です。 そんな時に私がすることは、わざと息子に「そうだよ、お姉ちゃんが遊ぶんだから触っちゃだめ!!ね〜◯◯ちゃん」と言います。 弟は1歳なので言葉を理解していない今だからこそ使える技。 そうすると優しさを急に出してくる娘は「はい、じゃあ次◯◯くん使っていいよ」と弟に渡すんです。 今までの独り占めはなんだったかのように手のひら返します。 それが5歳の子の面白さと愛嬌ですね。 |
1. ハンドルネーム:トム
2. 年齢:35歳 3. 職業:会社員 4. 5歳の子供の性別:女子
▶ ごはんを食べない(好き嫌い) わざと美味しそうにたべて、このご飯はおいしいとアピールしたら食べるようになった。 夕食後の間食をなくすのも効果的があった。
▶ 寝る時間(夜10時)を過ぎてもなかなか眠らない
▶ あれ欲しいこれ欲しい
▶ 公園から帰りたがらない
▶ 着替えがスムーズに終わらない 着替えを遊びながら行うのでなかなか着替えが終わらないので、 「パパとどっちが早く着替えが終わるか競争だ」と着替えの早さを競う勝負をもちかけ、ゲーム形式で着替えを行うようにした。 |
さいごに
5歳にもなると大人のような言葉遣いをしたり口ごたえをしますが、やはりまだ子どもです。
ママの反応を面白がったり、甘えたい気持ちが大きかったりするので、それを忘れずに冷静に対応してあげましょう。