中学生という多感な時期の子供を持つ多くの親は子供との関係で悩んでいます。
子供を可愛いと思えなくなり、そんな自分に嫌気が差す。
それは思春期の子供の変化にどう対応していいのか分からない自分への苛立ちでもあります。
思春期の子供の特徴を知って対処することが、自分の心を軽くする近道です。
そこで今回は、「自分の子供が嫌い!中学生の息子・娘が可愛くないイライラする」という方へ、嫌いになってしまったお子さんを再び可愛く思えるような関係に戻るための対処法をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
自分の子供が嫌い!中学生の息子・娘が可愛くない、ムカつく、イライラする時の対処法・向き合い方
中学生の子供は、心身ともに急激な成長の時期にいます。
それゆえ成長のスピードに戸惑いや不安があるために、今まで見せなかったような行動をおこします。
中学生の子供を持つ親御さんが、嫌いとも感じるようになってしまったお子さんとの関係を改善させるための対処法をご紹介します。
子供が暴言・物にあたるなど感情を表に出した時の対処法
×:言い返す。手を上げる。
実は何も反応をしないという方法が、それ以上感情を高ぶらせない最も良い方法です。
こちらの反応が無ければ一方的に暴言を吐き続けることにも疲れ、もしくは馬鹿らしくなり、子供はその場を離れます。
お互い冷静になるために、こちらが黙ってしまう事が得策なのです。
子供の暴言に言い返したり、叱ったりしてはお互いヒートアップして収集がつかなくなることは目に見えています。
手をあげれば子供も応戦して、激しい親子喧嘩発展する可能性があります。
子供の暴言・暴力は親の心を深く傷つけます。
そんな酷い言葉を投げかける子供を嫌ってしまうのは、親といえども一人の人間、当然のことです。
ですので、子供を嫌いになった自分自身を責める必要は一切ありません。
ただ、子供の心にも他にぶつけようのないやり場の無い思いがあるのです。
それを無条件で受け入れてくれる親へと向けているのです。
寛容な心で落ち着くのを待ちましょう。
そしてお互い冷静な時に、自分の気持ちを伝えてみてください。
無理に自分の本音を隠していては心身ともに疲れて、子供に向き合うことができなくなります。
本音を話すことで子供も徐々に心を開いてくれるはずです。
無視する・口をきかない子供への接し方
×:しつこく話をする。 無視をする。
子供が口をきかない、返事をしないと何を考えているのか気になり、つい質問攻めにしたり勝手な決め付けをしたりしてしまいます。
親は子供について、何でも知っておきたいと思います。
だから話をしてくれないとイライラしてしまうのです。
だからといって、無理に聞き出そうとしても話をしてくれることはありません。
逆に、無視をする子供に無視で対抗することは、子供の心を不安定にします。
無視されても普段どおりに接し、見守りましょう。
一貫してぶれない態度で接することが子供の心を安定させます。
自分だけの世界を持ち始めた子供に必要とされていないと感じ、子供が可愛いと思えない事に悩む時もあります。
自分だけで抱え込まずママ友や仲の良い友達など、誰かに話してみると話すことで少しすっきりしたり、「実は私も」と意外と多くの人が同じ悩みを持っていることがわかります。
嫌いになってしまった中学生の息子との接し方
中学生の男の子は体も大きくなり、感情を表に出しやすい傾向が強くなります。
- 物に八つ当たりする
- すぐにイライラする
- 口ごたえをする
感情をぶつけてくる男の子に、母親は戸惑うことが多くなります。
それは女性である母親が、自分が経験した反抗期とは違うものだからです。
理解しようとしてもそれは難しいことだと知ると、客観的に見ることができるものです。
また中学生の男の子は、親と過ごす時間より友達と過ごす時間の方が長くなります。
友達との付き合いで、社会性が育っていく時期です。
帰りが遅くなったり、嘘をついたりすることも多くなりがちですが、帰宅が遅れたことをとがめたり、嘘をついたことを責めたりを繰り返すと、ますます反抗して関係が悪化します。
悪いことをしているのではと心配になるのも当然ですが、子供を信用して見守る時期が来たのです。
悪いこと、やってはいけないことを教えることは大事ですが、目を離さず、少し手を離して成長過程の子供を見守りましょう。
幼児期の男の子は「よくできたね、かっこいいね」と褒めると喜んでさらに張り切ります。
特に男の子は褒められることで伸びることが多いのです。
中学生になっても同じです。
小さな頑張りでも、少しオーバーに褒めてみましょう。
褒められて、照れくさそうな表情をみせる我が子にほっこりします。
嫌いになってしまった中学生の娘との接し方
中学生の女の子の特徴としては、親との距離をとりたがるようになります。
- 口をきかない
- 部屋に閉じこもる
無理に関わりを持とうとすればするほど煙たがられ、離れていってしまいます。
しかし、一番頼りにしているのは親なのです。
困った時、助けを求めてきた時は親身になって話しを聞いてあげてください。
相談してくるということは、親を信頼している証拠です。
否定したり、自分のものさしで価値観を押し付けるようなことはしないでください。
問題を解決しようとする子供の手助けを行い、成長をサポートしてあげることが大事です。
また自分の気が向いた時など、何も無かったように話かけてきたりします。
そんな時は、こちらも明るく話をするよう心がけましょう。
その時、言うべきことをきちんと伝えておくことも大事です。
女の子は可愛いもの、オシャレなもの、おいしいものが大好きです。
私の経験ですが、一緒に出かけることも少なくなったなと感じ、「おいしいもの食べに行こう。」と誘ってみました。
二人だけでおしゃれなカフェにランチに出かけ「おいしい!」と無邪気に喜ぶ娘を見て、純粋に「可愛いな」と感じました。
娘と以前喧嘩したときのことを思い出すとはらわたが煮えくり返りそうなこともあったくらいですが、そんなときは日頃の子育てのイライラも忘れ、心から楽しめました。
二人だけの素敵な時間を共有すると、普段は忘れてしまっている良い一面を再発見できるものです。
まとめ:子供への悩みは愛情の深さの証
今、子供のことで悩みを抱えている親御さんは、子供に対する愛情がとても深い方です。
子供を心配するがゆえに、成長過程の変化にどう対処してよいのか分からず不安になっているのです。
変わらない愛情で思春期の子供と向き合い、成長を見守ってください。