赤ちゃんが健康に生きていくために大切な授乳。
特に新生児期の赤ちゃんは、昼でも夜でも関係なく授乳しないといけないので、お母さんは大変ですよね。
授乳間隔は赤ちゃんによって様々で、前の授乳から1時間でまたおっぱいを欲しがる子もいれば、3時間たってもすやすや眠っている子もいます。
そこで今回は、標準的な授乳間隔の目安時間と生後1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月・4ヶ月の授乳間隔が長い(あきすぎ)・短い(あかない)ときの対処法について解説していきたいと思います。
そもそも授乳間隔っていつからいつまでのこと?
授乳間隔とはいつからいつまでのことだと思いますか?
これは、授乳をスタートした時間から、次の授乳をスタートする時間までのことです。
授乳し終わってから次の授乳をスタートするまでの時間ではないので、気を付けてくださいね。
まとめると次のようになります。
< 授乳間隔 >
○ 授乳をスタートした時間 ~ 次の授乳をスタートする時間
× 授乳が終わった時間 ~ 次の授乳をスタートする時間
生後0~1ヶ月ごろの授乳間隔の目安
生まれたばかりのこの時期は、昼夜関係なくお腹が空くとおっぱいやミルクを欲しがります。
ただ、まだ満腹中枢が発達していないので、お腹が空いていなくても口に乳首が当たれば反射的に母乳やミルクを飲んでしまいます。
いつでも「泣く=授乳」ではなく、まずはなぜ泣いているのか考えてあげましょう。
母乳育児
■ 授乳間隔:1~3時間
母乳だけを飲んでいるという子は、授乳間隔は1~3時間です。
まだ小さい赤ちゃんは、おっぱいを飲むだけで疲れてしまって1~2時間でお腹が空く子もいれば、1度にたくさん飲める子は3時間もつ子もいます。
母乳の場合は、時間を決めて授乳するというよりは、赤ちゃんが欲しがったらあげるようにしましょう。
ただし、間隔をあけるのは長くても3時間にし、寝ているようなら少し刺激して起こし授乳してあげましょう。
混合育児(母乳とミルク)、ミルク育児
■ 授乳間隔:3時間
生まれたばかりの赤ちゃんは、多くの子がおっぱいを上手に飲めるようになるまで何日かかかります。
うまくおっぱいを吸えない間はミルクを足します。
こういった、混合育児(母乳とミルク)や完全にミルク育児の場合、ミルクは腹持ちがいいので授乳間隔は3時間が目安です。
赤ちゃんの体重が充分増えているようならおっぱいを上手に飲めているので、1ヶ月健診などで医師に相談してミルクを足すのを止めてもいいでしょう。
生後2ヶ月ごろの授乳間隔の目安
母乳の場合もミルクの場合も、少しずつ授乳間隔があくようになってきます。
ただ、生まれたばかりの頃に比べて起きている時間が長くなり、授乳間隔は時間によってバラつきがあります。
また、早い子は生活リズムが整い始めます。
夜は少しまとまって寝るようになり授乳で起きる回数が減ります。
お母さんも少しずつ生活に余裕が出てくるでしょう。
もちろん個人差が大きいので、まだまだ夜も何回か授乳しないといけない赤ちゃんもいます。
母乳育児
■ 授乳間隔:1~3時間
2ヶ月にもなると、赤ちゃんも上手におっぱいを飲めるようになり、母乳育児も軌道にのってきます。
1ヶ月の頃よりは少し授乳間隔があくようになってきたという子も多いでしょう。
それでもまだまだ個人差はあり、授乳間隔は1~3時間です。
この時期も、赤ちゃんがおっぱいを欲しがったらあげるようにしましょう。
混合育児(母乳とミルク)、ミルク育児
■ 授乳間隔:3時間~4時間
1回に飲める量も増えてきて授乳間隔は4時間くらいあくようになる子もいるでしょう。
目安としては3~4時間です。
生後3~4ヶ月頃の授乳間隔の目安
この時期になると、赤ちゃんは満腹感を感じるようになってきます。
お腹がいっぱいになれば口を乳首から離したり、嫌がったりするようになります。
母乳育児でも、混合やミルク育児でも、昼間の授乳間隔はだいたい3~4時間ほどで落ち着いてきます。
生活リズムも整ってきて、毎日同じような時間に授乳しているという方もいるでしょう。
夜間の授乳回数も減り、5時間以上寝るという子もいます。
授乳間隔があかない時の対処法
上記の授乳間隔はあくまで目安ですが、特に母乳育児の場合はもともと頻回授乳で授乳間隔が3時間もあかない、という子もいると思います。
頻回授乳とは?
時間を決めた授乳ではなく、赤ちゃんが欲しがるときに授乳すること。
授乳間隔があかないと、お母さんは授乳ばかりで辛いですよね。
授乳間隔があかず体重もなかなか増えていないという赤ちゃんは、もしかしたら1回に飲む量が少ないのかもしれません。
赤ちゃんが上手に飲めないのか、お母さんのおっぱいが出にくいのか原因は様々ですが、一度ミルクを足すか、ミルクの量を増やしてみましょう。
しかし、体重がよく増えている場合は、授乳量は足りているということです。
それでも授乳間隔があかないという赤ちゃんは、おっぱいを飲みたいのではなくお母さんに甘えて安心したいのかもしれませんね。
たくさんスキンシップをとって、遊んであげてみてください。
たくさん遊んでおっぱいを飲んだら、ぐっすり眠ってくれるかもしれません。
まとめると次のようになります。
原因:1回に飲む量が少ない
対処:ミルクを足すか、ミルクの量を増やす
原因:お母さんに甘えて安心したい
対処:たくさんスキンシップをとって、遊んであげる
授乳間隔があきすぎる時の対処法
ずっと眠っていて授乳の時間が過ぎても起きない子もいます。
特に夜間は、ぐっすり寝てくれるのは嬉しいですが授乳間隔があきすぎると、心配になりますね。
授乳間隔があきすぎる時の「母乳育児」と「ミルク育児」の対処法は次のとおりです。
■ 母乳の場合
生後2ヶ月くらいまでは授乳間隔は3時間より長くならないようにし、起こして飲ませるようにしましょう。
■ ミルクの場合 ミルクの缶やケースに1回の量と1日の回数が記載してあるので、それを目安にして間隔を調整しましょう。 |
生後3ヶ月頃になると、夜間はぐっすり寝てくれるようになる子もいます。
夜間に起こして授乳させた方がいいか、そのまま寝かしてあげた方がいいか迷いますよね。
この場合は、赤ちゃんの体重の増加をみて考えましょう。
問題なく成長曲線に沿って同じように体重が増加しているなら、寝ている赤ちゃんを起こしてまで授乳する必要はありません。
体重があまり増えていないなら、夜間も起こして授乳してあげるようにしましょう。
また、昼間赤ちゃんが起きている時間にたくさんスキンシップをとって遊んであげるようにすると、母乳やミルクをたくさん飲んでくれるようになるかもしれませんね。
さいごに
基本的には、「母乳の場合は、欲しがったタイミングで与える」、「混合育児・ミルク育児の場合は、ミルクの缶やケースに記載してある回数から授乳間隔を計算して与える」、と考えましょう。
目安はあくまでも目安です。
時間や日によって、授乳間隔は違うこともあります。
あまりとらわれすぎないようにして、赤ちゃんに合ったタイミングで授乳しましょう。