高校生は中学生の頃からの反抗期がそのまま続いているケースが多いですが、中学生までは順調だったのに高校生になって反抗期が始まったという場合もあります。
どちらにしても成長のスピードが違うだけで、自立期がきています。
また反抗期らしいものはないという場合も、小さい頃のように親の言うことにすべて従うことはありません。
そこで今回は、高校生の娘・息子が嫌い!腹が立つしイライラする!という方へということで、自分の高校生の子供に嫌悪感をもってしまった場合のアドバイスをしたいと思います。
思春期の高校生の息子・娘が嫌い!イライラ腹立つ!
9割以上の高校生はスマホを持っているといわれます。
ゲームやSNS、動画や音楽を見たりして、家にいても会話はなくスマホばかりでイライラします。
自分の意見もしっかり持つようになって、感情をぶつけてきます。
友達との時間が増えますが、スマホの普及で友達関係もみえません。
子供についてのすべてを把握していたい気持ちから、何をしているか分からないと生まれて、自分の子供なのに嫌いとも思えてしまうことがあります。
そこで見方を変える、あるいは子供の本音を分かってあげることで、子供への「嫌い」感情をなくせるかもしれません。
この「自分の子供が嫌い」という感情を抱いてしまい、ご自身を責めるお母さんはとても多いです。
でも、そんな自分を決して責めないでください。
「好きの反対は無関心」です。
つまり、本当に嫌いなのであれば、その人には無関心になるはずなのです。
嫌いになったり気になったりするのであれば、それは心のどこかで大切に思っていたり愛情がある証拠です。
子供の悩み
高校生は勉強や進路のこと、友達関係、恋愛など多くの悩みを抱えています。
異性や友達にどう見られているか気になり、自分の容姿にも悩みます。
「何で相談もしてくれないの」と一人で悩む子供に言いたくもなります
しかし、このような思春期の悩みは親には相談しにくい場合が多いのです。
その気持ちを汲んであげることが、思春期の子供を持つ親として必要なことです。
親子関係
高校生は家族との時間よりも、刺激のある外での時間に楽しみを見つけます。
家にいてスマホで友達とメッセージをやり取りしていることも、体は家にあっても心ここにあらずで、家族との関わりではなく友達と繋がっていることが多くなります。
「距離をとりたがる子供」と「子供から離れられない親」という関係は、お互いにストレスが生まれます。
親はいくつになっても子供が気がかりですが、先回りして何でもしてあげる時期は終わりました。
子供が嫌いになってしまったと、親ばかりが心を悩ませているのではありません。
実は子供も親が嫌になってしまったと悩んでいます。
でも、嫌いになってしまって悩むという事は、心の奥底では大切に思っている証拠です。
対処法としては、感情的にならず、お互いにされて嫌なことはしないと決め距離を保つと、気持ちが楽になります。
嫌悪感をもってしまった高校生の「息子」との接し方は?
×:子供扱いする。放任する。
高校生の男の子は勉強と同じくらい部活動に打ち込んでいることも多く、特に運動系の部活になると帰りも遅く、休みの日も試合で休養する暇なんてないといった具合です。
体も極限まで疲れ、部活の中でのストレスも大きいものです。
そんな状態の時に親から口やかましく言われては、子供ももちません。
アルバイトを始める高校生もいます。
理由は何であれ、自分で決めて行動することは成長の証です。
その決断を尊重し応援しましょう。
頑張って働く姿は頼もしく見えてきます。
男友達とべったりだと思っていたら、急に女の子を連れてきて驚くということも考えられます。
恋愛も当たり前の成長です。
気になって仕方がないものですが、最低限のルールを守ることを約束させて見守りましょう。
嫌悪感をもってしまった高校生の「娘」との接し方
×:ダメなところばかり指摘する。プライバシーを無視する。
高校生の女の子は友達と遊んだり、恋愛を楽しんだり、学校は終わっているはずなのにいつまでも帰ってこないということが多くなります。
学校が休みの日も、家のことはまったくしないで、朝から出かけ遅くに帰ってくることもあります。
すべての行動の報告を求めたり、口うるさく言うのはお互いに良くありません。
常日頃からコミュニケーションはしっかりととり、話しやすい状況を作ってあげることで娘との関係がスムーズになります。
高校生にもなると、親から悩みを相談した時に適切なアドバイスをくれたりします。
しっかりしてきた子供の成長が嬉しくなります。
高校生の息子・娘が勉強しないことにイライラ!どうすればいい?
×:プレッシャーをかける。無関心。
高校生では卒業後の進路が、大きく進学と就職に分かれます。
就職を選ぶ場合、自分の希望する職種の中でもより良い条件の就職先を勝ち取りたいと思います。
進学を選んだ場合も、少しでも上を目指そうと思います。
多くの高校生が高みを目指すので、競争は激しいものです。
高校3年間の頑張り次第だということを学校からも指導されるので、勉強においては定期考査が重要なことは周知の事実です。
しかし、3年間モチベーションを保つのは至難の業です。
なかなか勉強に気持ちが向かない時も出てきます。
目標達成のためにやらなくてはならないことは勉強なのに、それに取り組んでいないと感じるので親はイライラしてしまうのです。
子供も親の気持ちに敏感になるので、過度に干渉するとうっとうしがられ、逆に子供だけに押し付けて放置すると、関心を持たれていないこと、協力的ではないことに不満を持ちます。
確かに子供の進路実現に向けては、親の協力も重要です。
でもそれは口出しやお節介とは別物です。
ですから、親は子供の生活面や精神面を、適度な距離感を持ってサポートしてあげることが大切です。
私自身も子供の大学受験は、栄養バランスを考えた食事作り、塾の送り迎え、体調を気遣うことなど当たり前のことしかしてあげられないと悩みました。
しかし合格発表の日、子供から「協力してくれてありがとう。」と感謝の言葉をもらった時に、気持ちが伝わっていたことと、感謝を親に直接伝えられるようになった成長を目の当たりにして胸が熱くなりました。
さいごに
現代の高校生はスマホやSNSの普及で、楽しいことが増え、便利になった反面、不自由も増えました。
昔では考えられないトラブルも起きます。
進路など人生を左右する大きな決断もあります。
子供との適切な距離を見極め、接していきましょう。