トイレトレーニングが完了した子が多い中、4歳でおむつが取れないと「うちの子だけ?」と不安になったり焦ったりしますよね。
そこで今回は、4歳でおむつが取れない原因と対処法!トイレを嫌がって行かない時は?ということで、4歳でおむつが取れない原因と対策について考えていきたいと思います。
おむつが取れない原因は?
▶ トイレに対する興味・関心がない
▶ トイレに行くことが怖くなっている
▶ できないことがプレッシャーになっている
▶ 排泄障害の可能性もある
▶ おむつが取れないだけで、発達障害であるとは言い切れない
トイレに対する興味・関心がない
今まで排泄をおむつに自由にしていた子どもにとっては、「おしっこやうんちはトイレでするのよ」なんて言われても『トイレ=排泄の場所』ということがピンとこないのです。
だんだんと周りの大人や友達の様子を見て、『トイレ=排泄の場所』という認識ができるようになってくるのです。
しかし、興味や関心のあり方は人それぞれで、歩き出した頃からママのトイレにべったりついていっていた子と、全く気せずに知らんぷりしていたまま大きくなった子では全然違います。
興味がない子には、興味がもてるようにしてあげる必要があります。
大人がトイレに行っている様子を見せたり、排泄の内容の描かれている絵本を読み聞かせたりするのがおすすめです。
トイレに行くことが怖くなっている
トイレが暗い、狭い、という印象になってしまい、トイレに行くことが怖くなっている可能性も考えられます。
子どもの好きなキャラクターシールを張ってみたりすることで、明るい雰囲気を作り、「トイレに行きたい!」と思えるようにする工夫が大切です。
できないことがプレッシャーになっている
「幼稚園に入園するまでにおむつをとらないと!」と親が張り切りすぎていることがプレッシャーになっている場合もあります。
また、「失敗したら怒られる」というイメージが強くて逆にできないということも考えられます。
子どもは非常に敏感なので、プレッシャーをかけず、温かく見守るようにしましょう。
排泄障害の可能性もある
おむつがとれない原因のひとつに、排泄障害ということも考えられます。
気になる場合はまずはかかりつけの小児科に相談してみるのがいいでしょう。
尿失禁・オムツがとれない
子どもの排尿障害の主な症状は、昼間のおもらし、おしっこの我慢ができない、少量の尿漏れなどの尿失禁症状です。
[中略]
排尿障害は、膀胱や尿道の神経・形態・機能に何らかの問題がある場合があります。
おむつが取れないだけで、発達障害であるとは言い切れない
発達障害のある子どもはおむつが取れるようになるのが大変で、一般よりは遅くなる傾向にあるようです
しかしながら、「おむつが取れないということが、発達障害の特徴を必ずしも示しているわけではない」とする文献もあります。
ですので、おむつが取れないというだけで発達障害の可能性があるとは言い切れないようです。
4歳児のおむつはずしの方法
▶ 決まった時間にトイレに連れていく
▶ トレーニングパンツを履いてみる
▶ 失敗しても絶対に怒らない
決まった時間にトイレに連れていく
朝起きてすぐ、食事の前後など、まずは活動の節目のポイントでトイレに連れていってみましょう。
特に出やすいのが寝起きです。
朝起きてすぐにトイレに行く習慣を身に付けるといいですね。
ただし、嫌がるのに無理矢理連れていくのは逆効果です。
誘うことは続けて、自分で行こうとするまで待ってあげましょう。
トレーニングパンツを履かせてみる
おむつをしていると、おしっこやうんちが出ていてもあまり気にしない子もいます。
「失敗したら掃除が大変・・・」なんて思わずに、パンツを履かせて、漏れたら気持ちが悪いということを実感できるようにしてあげましょう。
分厚いトレーニングパンツよりも、薄い普通のパンツの方が漏れている感じが分かりやすいのでおすすめです。
4歳児だと好みも出てきていると思うので、一緒にパンツを買いに行き好きなものを選ばせてあげると「履いてみたい!」という気持ちが強くなり、トイレトレーニングに意欲的になるかもしれませんね。
失敗しても絶対に怒らない
「怒らない」ということが一番大切です。
成功するためには必ず失敗します。
失敗したことを怒ってしまうと、既にお話したように、トイレを嫌がることになってしまい、逆効果です。
失敗したら怒るのではなく、「次はトイレでしようね」「出る前に教えてね」と優しく声をかけてあげましょう。
そして他人とは比べず、その子の過去と比べて小さなことでも誉めてあげてください。
1日パンツで過ごせた日にはカレンダーにシールを貼ったりすると、目に見えて達成感も感じられることでしょう。
トイレを嫌がる、行きたがらない時は?
▶ 「何が嫌なのか?どうして行きたくないのか?」をしっかりとお話しすることが大切
トイレを嫌がったり行きたがらない時もあると思います。
4歳だとある程度お話ができるので「どうして嫌なのか?」「何で行きたくないのか?」をしっかりときいてみましょう。
その子なりに何かり理由があるはずです。
例えば、「補助便座は足がつかなくて怖くて嫌だったけれど、オマルなら大丈夫だった」という子もいます。
こればかりは聞いてみない事には分かりませんよね。
ですので、その子自身としっかり向き合うことが大切になってきます。
うんちだけできない場合は?
おしっこはトイレでできるようになっても、うんちだけはできない場合もあります。
便意を感じたら、パンツからおむつに履き替えてしまう子も珍しくはありません。
便座に座っていきむのが難しく踏ん張りにくかったり、ひとりで長い間ひとりでトイレに座っていることが嫌だったりと理由は様々です。
便座に座っても足がついて踏ん張れるように踏み台をおいてあげたり、うんちが出るまでそばに寄り添っていてあげたりしてサポートしてあげましょう。
夜間のおむつはずしは?
日中のおむつははずれたけれど夜間はまだおむつという子は多いと思います。
練習しなければ・・・と思う必要はありません。
実は、夜間のおむつはずしは昼間とは違って、トイレトレーニングでは取れないのです。
夜のおむつはずしは、次の3つの能力が揃わなければ、成功しません。
- おしっこを多く溜められるようになること(膀胱の十分な成長)
- 抗利尿ホルモン(夜間の尿を濃縮させ、おしっこの量を減少させるホルモン)の十分な分泌量
- 膀胱に尿が溜まるにつれて眠りが浅くなり、目を覚ます力(膀胱と脳との連携力)
そしてそれらの能力の発達には個人差があり、何歳になったらできるというものではないのです。
夜に起こしてトイレに行かせることは、抗利尿ホルモンの分泌にもよくないと言われています。
- 寝る前にトイレに行く
- 寝る前に水分をとりすぎないようにする
- 塩分を控えめにする(喉が渇いて水分を欲するようになるため)
- 朝起きたらすぐトイレに行く
- おねしょしても怒らない
これらの練習をするだけで十分です。
なので、4歳で夜間のおむつがはずれていなくてもそれはその子の個性で、焦ることはないのです。
その子の能力が整うまで、焦らずに待ってあげましょう。
おわりに
4歳でおむつが取れていなくても焦る必要はありません。
その子の個性だと受け止め、親子二人三脚で気長に取り組んでいけるといいですね。