6歳ごろの反抗期で困っているパパやママも多いのではないでしょうか。
「2歳ごろからのイヤイヤ期が落ち着いたと思ったら、また反抗期?」と思う方もいるかもしれません。
他にも、遅くから始まったイヤイヤ期がずっと続いている、なんてパターンもあります。
反抗期と言えば、「魔の2歳児」と言われる第一次反抗期と、いわゆる「思春期」である第二次反抗期がありますね。
この第一次反抗期と第二次反抗期の間に、中間反抗期と言われるものがあるのをご存じですか?
6歳ごろに見られる反抗期、実はこの中間反抗期なんです。
そこで今回は、[6歳の中間反抗期]男・女の子別!子供が素直になる接し方を一挙紹介!ということで、6歳頃の中間反抗期について、特徴や対処法・しつけ方などを、具体的方法を交えてご紹介しますのでぜひご覧くださいね。
中間反抗期とは
「中間反抗期」とは児童心理学者の平井信義氏が名付けたもので、小学校2~3年の頃にやってくるとされています。
早いと5~6歳ごろから見られる子もいます。
この中間反抗期は、反抗してはいるものの、パパやママに甘えたい気持ちが大きいのが特徴で、主に「口答えが中心の反抗期」です。
さっきまで生意気に口答えしていたのが、態度がコロッと変わってベッタリ甘えてくるなんてこともよくあります。
また6歳ごろと言えば、小学校に入学する時期ですね。
今までの幼稚園や保育園と比べて、大きな集団の中で過ごします。
そんな中で、周りと自分の家庭の違いや矛盾などが見えるようになり、みんなと違うことや嫌なことに対して抵抗するようになってきます。
男女別の特徴は?言うことを聞かない場合の対処法・しつけ方
6歳頃にもなってくると、男女で反抗の仕方や対処法が違ってきます。
これは、男女で脳のしくみが違うからなんです。
子どもに合わせた対応をしてあげましょう。
男の子の場合
乱暴な言葉遣いをする
「うるさいなぁ」「はあ?めんどくせー」「わかってるよ!」と言われたら、ついイラッとして言い返したり怒鳴ったりしてしまいがちですが、ここはまず冷静になりましょう。
この時期の男の子は、「ボクちゃん」から「かっこいいオレ」になろうとしているんです。
ちょっと悪っぽい言葉遣いに憧れていて、そういう言葉を使いたいだけなのかもしれませんね。
本当は甘えたい気持ちが大きい、ということを忘れずに、「一生懸命カッコつけてるな~」というような気持ちで接してあげましょう。
そして、「めんどくさいよね~」「ごめん、あんまり言うとうるさいよね」と同意してあげると、その後交渉が楽になります。
あまりにひどい言葉遣いをする場合は、「そういう言い方をすると相手は悲しむよ」ということを伝え、一度で改善しなくてもあまり気にしないようにしましょう。
そのつど、繰返し伝えることが大切です。
何を言っても否定する
「お風呂入ろう」「ごはんだよ」「片付けよう」など、日常的なことにいちいち「嫌だ」「無理」と否定・許否します。
素直に返事することなんてないという子もいるでしょう。
6歳にもなると、2歳のイヤイヤ期とは違ってプライドがあります。
いちいち細かく指示されるのが嫌なのかもしれませんね。
また、何かをしてる最中に「〇〇しなさい」と急に言われると、大人でも困りますよね。
「もうすぐご飯できるけど、それ終わったらご飯食べる?」「どこまでやったら終わりにする?」など、指示を出すのではなく前もって相談するような感じで本人にも考えさせましょう。
その上で、「それだと遅くなっちゃうからここまでにしたらどう?」「長い針が6のところに来たらご飯にする?」など交渉してみるといいでしょう。
女の子の場合
こちらが言い返せないような口答えをする
男の子のように乱暴な言葉を使う子もいますが、ママが言い返せないくらい筋の通った口答えをするのが女の子です。
「片付けなさい」と言えば「ママだって台所片付けてない」、「好き嫌いしないで食べなさい」と言えば「パパも嫌いなもの食べないじゃん」など、逆に痛いところを突かれたりします。
このように、自分の事を指摘されてしまうようなら、“一緒に頑張る”というスタイルで対応しましょう。
「ほんとだ、ママもできてないね」と子どもの言い分を認め、「ママもするから〇〇ちゃんもしようね」というように持っていきましょう。
無視する
気に入らないことや機嫌が悪いと、何を言っても無視します。
つい「聞こえてないの?」「聞いてる!?」なんて言いたくなりますが、それでは口喧嘩に発展するだけです。
この頃の反抗期は、指示を出されることを嫌います。「しなさい」といった命令口調は避けましょう。
「した方がいいと思うな」「〇〇ちゃんはどうしたい?」というように言ってみたり、ちょっと時間を置いてから話しかけてみるのもいいでしょう。
友達や周りの子の影響を受け、同じようにしたがる
友達やクラスメイトなど、周りの目が気になるようになります。
よその家庭と自分の家庭とのルールや常識の違いも見えてきて、よその家庭の事に憧れ、同じようにしたがります。
「お友達と同じものじゃないと嫌!」「お友達の家ではずっとゲームをしててもいいから、私もそうする」など、まさに“隣の芝生は青い”ですね。
このような場合には、まず家庭ごとにルールは異なる事を伝え、自分の家のルールをしっかり確認しておきましょう。
「同じものが欲しい」という要求には、お誕生日やクリスマスなどのイベントの時や、「予防接種を頑張ったら」などのごほうびとして、約束してあげましょう。
中間反抗期の子どもへの対応のコツ
男女別にいくつか特徴や対処法を解説しましたが、基本的にはコツはみんな同じです。
前もって知らせておく
いきなり、アレしよう、コレしなさい、と言われても、子どもなりに段取りや思いがあります。「〇時から出掛けようね」など、前もってスケジュールを簡単に知らせておきましょう。
決して感情的にならず、冷静に対処する。
ついついイラッとしますが言い合いになったり怒鳴り返したりするのはいけません。子どもは「自分のことを全然わかってくれない」と思ってしまいます。
子どもの言い分を認めて同意し、その上で子どもにどうするか考えさせる
例えば、「お風呂めんどくさいから嫌」と言われたら「めんどくさいよね~」と同意します。
これによって、「自分の気持ちをわかってくれた」と、子どもとの信頼関係にも繋がります。
その後「ママは先にお風呂入った方が後でゆっくりテレビ見れると思うけど、〇〇ちゃんどうする?」などと続けます。
ここで子どもに考えさせたり選ばせたりすることで、子どものプライドを傷つけずに済みますね。
一度決めたことは一貫し、子どもの前でルールを破らない
「お誕生日に買おうね」「お菓子は3時の時だけ」など、一度決めたことは、守りましょう。
誕生日を待ちきれずに買い与えてしまうと、子どもは「駄々をこねればいつでも買ってもらえるんだ」と学習します。
また、決めた時間以外の時にママが子どもの前でおやつをつまんでいたら「ママだけずるい」となって、余計に口答えをするし、ルールも守らなくなります。
決めたことはきちんと守りましょう。
さいごに
もう一人前のような言い方をしてきますが、まだまだ甘えたい思いが強いのが、この時期の特徴です。
子どもが反抗しているときの険悪な雰囲気は長く引きずらないようにし、甘えてくるときはたくさんスキンシップをとってあげましょう。