2歳と言えばイヤイヤ期真っ盛りで、どうやってしつけたらいいのかわからないというパパやママが多いと思います。
「魔の2歳児」と言われるほど手を焼く時期で、子どもが全然言うことを聞かないと、イライラしてつい大きな声で叱ってしまうこともありますよね。
そこで今回は「言うことを聞かない子ども(2歳)の上手な叱り方、ダメな叱り方はこれ!」ということで、そんな2歳児への叱り方について解説します。
2歳児の特徴
この時期は、何に対しても「イヤ!」と拒否するのが特徴ですね。
でも、同じイヤイヤでも子どもなりに様々な理由があるんです。
単純に気に入らないから、何でも自分でしたいから、やりたいことや欲しいものがあるから等、理由は様々です。
この“イヤイヤ期”というのは、ほとんどの子に現れるもので、心が成長している証です。
「うちの子は全然言うことを聞かないから、発達障害なんじゃないか…」などと心配する必要はありません。
言うことを聞かない2歳の「上手な叱り方」と「ダメな叱り方」
同じ“叱る”でも、上手な叱り方とダメな叱り方があります。
子どもの性格や場合に応じて、適した対応をしてあげましょう。
上手な叱り方
メリハリをつける
叱る時に、いつもと同じような話し方では、子どもは「叱られてる」と自覚できません。
叱るときはメリハリをつけましょう。
具体的には、真顔で、低い声でハッキリ「ダメだよ!」と言います。
こうすることで、「いつものママと違う」と感じ、「怒られた」「悪いことなんだ」と気付けるようになります。
叱るのはその時だけ
叱るタイミングは、危ないことや悪いことをした、“その時”だけです。
時間がたってから怒ったり、いつまでも怒り続けたりはしません。
一通り叱ったあとは、引きずらずに気持ちを切り替え、いつものママに戻りましょう。
叱ったあとはフォローをする
ビシッと叱ったら、必ずフォローを入れましょう。
「〇〇ちゃんはこうしたかったんだね」「嫌だったんだよね」と、子どもの気持ちを肯定します。
その上で、「でも、危ないからやめようね」「お友だち、痛いからやめようね」となぜダメなのか理由を教えてあげましょう。
ダメな叱り方
メリハリがない
いつもと同じ話し方で「もう、ダメだよ~」と柔らかく言うのは、“叱る”とは言えません。
怒られているのか分からず、悪いことだと気づくことができません。
いつまでもネチネチと言わない
一段落した後も、引きずって言うのはやめましょう。
長い時間、クドクドネチネチと怒られるだけでは、嫌な気持ちだけが印象に残り、肝心の「何がダメなのか」「どうしてダメなのか」が子どもに伝わりません。
叱りっぱなしで終わる
叱ったあとにフォローをしないと、子どもは「ママに嫌われたのかも」と思ってしまいます。
それが続くと信頼関係にも関わってきますので、叱ったあとは必ず、「〇〇がしたかったんだよね」「〇〇は嫌だったんだね」など、子どもの気持ちを認めてあげましょう。
2歳児の男子、女子の違い
男の子は叱られたりしても気持ちの切り替えが早くケロっとしていることが多いですが、女の子はいつまでも文句を言ったり、忘れた頃に思い出してまたゴネ出したりすることがあります。
ただこの時期はまだ幼く、男女の違いははっきり見られないので、「うちの子は男の子なのにしつこくわがままをいっている」と不安になる必要はありません。
イヤイヤの対応の基本は“諭す”
「イヤだイヤだ」と言う子どもに対して「いい加減にしなさい!」と叱ってばかりではいけません。
怒られることに慣れてしまい気に留めなくなったり、逆に怒鳴られる事に怯えて顔色を伺ってばかりの子になってしまいます。
2歳のイヤイヤ期というのは、子どもにとっては「悪いことをしている」のではなく、「いろいろなことに興味をもって、試したり挑戦したりしている」のです。
これは、心が成長していくのにとても大切なことなので、できるだけ叱らずに根気よく“諭す”ようにしましょう。
“諭す”というのは、子どもの気持ちやイヤな理由を聞いてあげたり、しっかり向き合って話したりすることで、子どもが納得してお母さんの言うことを聞けるように、導くことです。
いつくか例をあげると、こんな感じです。
出掛けるのを嫌がる
「グズグズしてないで行くよ!」と叱るのではなく、「今日はお野菜買いに行くから一緒に行こう」「〇〇ちゃんのパン買おうね」などと、子どもが納得できるように諭します。
何をしに行くのか、何を買いに行くのかなど具体的に伝えてあげると子どもも理解しやすいです。
片付けを嫌がる
「片付けなさい!」と叱るのではなく、「片付けないとおもちゃなくなっちゃうね」「おもちゃがおうちに帰りたいよーって泣いてるよ?」と諭します。
「お母さんとお片付け競争!」と楽しくできるように提案するのもいいですね。
騒ぐ・ものを盗もうとする
外出先で困るのが、騒いだりお店のものを盗ろうとすることですね。
この場合も叱らずに、他のもので気をそらせたり、盗ったらダメだよと言うことをしっかり伝えます。
叱ってしまうと余計にひどくなり、収拾がつかなくなってしまうこともあります。
そして、すべてのことに共通するコツは、必ず「なぜ嫌なのか」「どうしたいのか」など、子どもの気持ちを聞いて、「そうだよね、嫌なんだね」と肯定してあげることです。
そうすることで、「ママが分かってくれた」と納得しやすくなります。
なかなか1回2回では改善しませんが、根気よく続けることで、イヤイヤ期も短く済むでしょう。
“叱る”のはどんな時?
「イヤイヤの対応には諭すのがいい」と書きましたが、時と場合によってはビシッと叱らなければいけないこともあります。
では、どんな時に叱ればいいのでしょうか。
- 怪我や事故に繋がるような危険な事をしようとするとき
- 他人に迷惑をかけたり、傷つけるようなことを言ったりしたとき
- お友だちに暴力的になったとき
特に、危険な場合なんかは、ゆっくりと話をして諭している時間も余裕もありませんよね。
このようなときはビシッと叱りましょう。
そのあとに子どもの気持ちを認め、なぜダメなのか理由を明確に教えてあげましょう。
さいごに
2歳児への叱り方について書きましたが、叱る必要のないときには叱らずに済ませられるように原因となりそうなものは排除しておくと良いですね。
そしてパパとママ、また同居している家族とも、叱るときと叱らないときのボーダーラインを統一して決めておきましょう。