二人育児はにぎやかでいいですが、育児の大変さは2倍どころか4倍も5倍も大変に感じますよね。
毎日疲れているお母さんも多いと思います。
筆者も一歳八ヶ月差で子どもが二人いますが、一人と二人とでは忙しさが全く違います。
そこで今回は、そんな二人育児ならではの大変さや悩み・疲れ、また寝かしつけ・お風呂・食事・お出かけの際にストレスをためずにうまくやるコツを紹介します。
記事の後半では、「先輩ママさんたちが2人育児を乗り越えた体験談」もご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
二人育児の大変なこと・辛いこと
食事の時間
下の子が離乳食の頃は、二人の食事の時間が違います。
上の子の食事が終わったと思えば、もう下の子の離乳食の時間…なんて繰り返しているうちに、いつの間にか一日が終わってしまいます。
気づいたら自分のごはん食べてなかった、なんてことも。
赤ちゃん返りとイヤイヤする上の子に、ママもイライラ(ストレス)
赤ちゃんのお世話をしていると、上の子がいつも以上に甘えてきたり泣いたり赤ちゃんに対してきつく当たったりします。
さらに、年齢的にイヤイヤ期が重なってくる事も少なくはありません。
上の子がそんな状態だと、お母さんは育児も家事も満足にできず、イライラしてストレスも溜まる一方ですよね。
二人同時進行での育児
食事やおむつ替え(トイレ)、歯磨きなどは一人ずつタイミングをずらしてしてあげられますね。
でも、お風呂はどちらかの子を一人で待たせることは難しいので、二人同時に入れることが多いと思います。
しかも、浴槽で溺れないか、滑って転ばないか、石鹸を口に入れないか等々、気を付けないといけないことがたくさんある上、子ども二人を洗って、自分も洗って…。
下の子がまだ赤ちゃんだと抱っこしてあげないといけないので、自分の体も満足に洗えません。
二人同時に入れるお風呂は、体力的にも精神的にも疲れる作業です。
また、パパの帰りが遅いと寝かしつけも二人同時にしないといけません。
上の子が暴れると下の子が寝ないし、下の子が泣くと上の子が寝ない…。
どっちを先に寝かしつけるか迷いますね。
出掛けるのも一苦労
まず家を出るまでに時間がかかります。荷物(子どもの飲み物やおやつ、オムツに着替えなど)の用意、二人のおむつ替えやトイレ、上着を着せたり靴を履かせたり。
「さあ行くよ!」と言ってからいつの間にか30分も経っていた!なんて、よくあります。
スーパーでの買い物も、赤ちゃんを抱っこひもで抱っこして、下の子をベビーカートにのせる、なんて光景はよく見ますね。
下の子をベビーカートに乗せようとすると上の子も乗りたがるし、一人で走って行ったりしないように必死です。
二人育児のコツ
では、ママさんたちはどのように毎日育児しているのでしょうか。筆者の体験談も交えながら、コツを紹介していきます。
食事の時間
■ 離乳食を大人や上の子の食事と同じ時間にする
基本的に、離乳食の時間は10時・14時(三回食の場合)・18時、ミルクが朝起きたときと寝る前ですね。
大人や上の子の食事も合わせると、一日に何回も台所と食卓を行き来しないといけません。
筆者のまわりのママさん達は、離乳食を大人や上の子の食事と同じ時間にする人が多いです。
もちろん授乳やミルクは次の離乳食までに挟んでいます。
上の子と同時に食べさせるので大変ですが、そのぶんまとまった時間ができるので、他のことができますね。
ただこれは、みんな勝手にやっている方法なので自己責任です。
赤ちゃんの様子を見ながらやってくださいね。
上の子の赤ちゃん返りとイヤイヤ
■ 上の子が寂しく感じないように声かけする■ 一度落ち着かせる
上の子の気持ちもわかるけど、じっくり相手をしてあげる余裕がないのが現実です。
この場合はちょっとひと手間かけてあげるだけで、上の子も気持ちに余裕ができます。
下の子が泣いたらすぐにすっ飛んでいく前に、上の子に声かけしておきましょう。
「赤ちゃん泣いてるね、どうしたのかな」「ちょっとおむつ替えてくるね」「おっぱいあげるね」というように、上の子にひとこと説明してあげましょう。
加えて、「それが終わったら〇〇して遊ぼうね」「一緒に赤ちゃんのところに行く?」と常に上の子側の立場から見るようにし、上の子が寂しく感じないように意識して声かけしてあげましょう。
イヤイヤについては、「これとこれ、どっちにする?」と選択肢を与えてあげましょう。
根気よく説得するのもいいですが、筆者の経験では説得すればするほどドツボにはまってイライラするだけなので、しばらく一人にさせておくこともあります。
気持ちが落ち着いた頃に、もう一度声かけするとすんなり納得することも多いので、一度お互いにクールダウンしてみてもいいですね。
お風呂
■ 浴室用のマットレスやベビーチェアなどの便利グッズを活用する
自分ひとりで子ども二人を世話しないといけないお風呂が、一番どうしたらいいか迷うところではないでしょうか。
お風呂では、便利グッズを活用しましょう。
ねんねの時期は浴室で赤ちゃんを寝かせておけるチェアやマット、おすわりができるようになれば浴室用のマットレスやベビーチェアが便利です。
筆者は浴室用のバウンサーのようなチェアを使いましたが、一人でたっちできるようになる頃まで使いました。
赤ちゃんを寝かせておけば、上の子や自分の事ができますね。
ただ寒くならないようにタオルをかけたり、こまめにお湯をかけたりしてあげましょう。
寝かしつけ
■ 抱っこひもでおんぶ■ 日中疲れさせる
筆者の場合、パパが遅いときの夜の寝かしつけは抱っこひもでおんぶに頼りっきりでした。
おんぶをしながら家事をしているといつの間にか寝てくれていたので、特別に寝かしつけをしなくてもすむので楽チンです!
抱っこやトントンで寝かしつける場合は、先に下の子を寝かしつけるといいでしょう。
その後に、上の子とゆっくりスキンシップをとってあげましょう。
ただ、大きくなってきて一緒に寝かしつけるようになると、なぜかベッドで二人でテンションが上がり暴れだすんです。
そういうときはしばらくは思いのままに遊ばせ、落ち着いてきた頃に絵本を読んだり子守唄を歌ったり、気持ちが落ち着くようにします。
毎日入眠儀式として繰り返していくと、子どもたちも寝付きやすくなります。
また、夜すんなり寝てくれるように、お昼寝の時間を短くしたりお昼寝の後に外遊びや散歩などをして、疲れさせるのもいいでしょう。
お出かけ
■ ベビーカーと抱っこひもは必須■ 基本的に上の子の希望を優先させてあげる■ スマホで動画を見せる
明日は出かける予定がある、という場合には、前の日の夜のうちにできることはしておきましょう。
洗濯物を干しておく、荷物の用意をしておく、明日着る服を用意しておくなど、出来る限りのことを済ませておくと朝バタバタせずにすみます。
また、出かける際はベビーカー(またはお店のベビーカート)と抱っこひもは必須です!
上の子がカートに乗りたがれば下の子は抱っこひも、上の子が歩きたいなら下の子はカートです。
基本的に上の子の希望を優先させてあげると、こちらもイライラせずにすみます。
また、ちょっとしたお菓子、ベビーカーやカートに付けられるようなおもちゃもあれば助かりますね。
レジに並ぶときやお店の人と話をするとき、待ち時間などに子どもがグズったりすると、筆者は最終手段でスマホで動画を見せていました。
もちろん、その時だけの限定です。
2人育児を乗り越えた体験談
先輩ママさんたちが「2人育児を乗り越えた体験談」をご紹介します。
2人育児のアドバイスも寄せられていますので、ぜひご覧ください。
1. ハンドルネーム:土谷 けい 2. 年齢:39歳 3. 職業:専業主婦 4. 当時の子供の年齢:7歳と1歳
■ 上の子の赤ちゃん返り 年が離れているので、赤ちゃん返りはないかと思いきやありました。 抱っこをしてもらいたがったり膝に乗ってきたり。 上の子は身体が大きいので、重いためすぐに降ろしていたら、「私も小さくなりたいよ〜」と言って泣いていました。 そこで主人と相談して、主人が休みの日には、私や主人との二人だけのおしゃべりの時間を持つことにしました。 学校の授業や友達の事、楽しかった事や嫌だった事を話すうちに、上の子のイライラやモヤモヤが減ったように思います。
■ タイムスケジュール 朝は上の子を学校に行かせる事が最優先ですので、下の子にあまりかまってあげられません。 上の子の学校に行く準備が滞るのでテレビを消しているので、下の子はつまらなくてグズグズする事もあります。 「ちょっと待っててね」と待たせて上の子をとにかく学校に行かせた後は、たっぷり下の子と遊びます。 1時間程遊ぶと満足するので、それから家事をするようにしています。
■ 上の子の宿題問題 上の子が宿題をする時間がちょうど夕飯を作る時間と重なります。 下の子にもかまってあげられないのでテレビをつけているのですが、上の子が下の子よりも集中してテレビを見てしまい、宿題が全然進みませんでした。 自分の部屋で宿題をするのを寂しがるので、上の子にちょこちょこ声をかけながら、下の子の相手もたまにしながら料理をするので、その時間は私はイライラしてよく怒っていました。 何度も何度も上の子を説得して、宿題は自分の部屋でするとなんとか決めました。 ただ、わからない事があったらいつでも聞いていいし、教えるのを優先するようにしました。 さぼっている事があるのでたまに部屋を見に行きますが、私のイライラはかなり減りました。
■ 寝かしつけ リビングの横の和室に布団を敷いてみんなで寝ているのですが、下の子が授乳中は添い寝をしながら授乳をしていたので、みんなで一緒に寝れていました。 しかし、卒乳してからは下の子が静かに横にならず歩き回るので、上の子が眠れなくて困ってしまいました。 そこで、上の子は和室に、私はリビングで下の子の寝かしつけをすることにしました。 上の子は寂しがりましたが、寝る前にぎゅーっと満足するまで抱きしめてから布団に入ると、安心して一人で眠る事ができるようになりました。 下の子の寝かしつけは抱っこしたり背中をトントンしたりと今だに苦労しています。
■ まとめ 基本的に下の子の事が最優先ですが、何個か上の子が優先される事を決めておくといいと思います。 それでも決めた通りにいかないのが子育てですね。 その都度良い案を考えながら、臨機応変にゆったりと構えて子育てができると良いのではないのかな、と思います。 |
1. ハンドルネーム:おいも 2. 年齢:35歳 3. 職業:専業主婦 4. 当時の子供の年齢:2歳と0歳
■ 寝かしつけ 我が家は主人の帰りがいつも遅く、下の子が生まれても、子供達2人は私が寝かせなければなりませんでした。 1人だけ寝させることはそう難しいことではありませんでしたが、これが2人となると話は別です。 2人が同時に眠くなってくれるわけではないし、特に下が生まれたばかりの時などは、授乳などで何度も夜に起きては泣くので、上もつられて起きてしまい、本当にどうやって2人を寝かせたらいいのか分からず、悩みました。 上の子もまだまだ1人では寝かせられないし、寝かしつけてあげなければならないので、まずは下の子がちょうど寝たタイミングで、上の子を寝室に連れて行き寝かしつけていました。 しかしこれは、いつ下の子が目覚めるかわからず、泣き出すと寝かしつけを中断せざるをえないので、うまくいきませんでした。 それとは逆で、まずは下の子を寝室で寝かしつけようとしても、それも上の子が黙って待っていられるわけありません。 どうやってもどうやってもうまくスムーズに寝かしつけることが出来ず、思い通りにいかないことから、上の子にあたってしまうこともありました。 しばらく繰り返しているうちに、それぞれの眠い時間に合わせ、別々に子供達を寝かせることに疲れ、もうどうせ上手くいかないのなら、同時に寝室に連れて行って寝かすことにしました。 当然、同時に寝てくれるということはありません。 しかし、下の子に添い乳をしながら上の子には本を読んだりお話しをし、そしていつも上の子に「赤ちゃんは何回も泣いちゃうけどごめんね。でも〇〇ちゃんが大好きで一緒にネンネしたいみたいだから、一緒にネンネしてあげてね。」 すると上の子も、 何度も夜に泣いて起きる下の子に、最初はつられて起きてしまっていても、グズることもなく、そして段々それになれ、ちょっとやそっとでは起きなくなりました。 2人を別々にという考え方から、2人を一緒に、そして上の子をもっと信頼して、手伝ってもらうぐらいの気持ちで接すると、まだまだ何も出来ないと思っていた上の子でも、精一杯応えてくれるので、かなり楽になりました。 今も上の子と下の子と私の3人で寝ていますが、添い乳をしながら下の子を寝かせ、さて上の子はと見てみるといつもいつの間にか自力で寝てくれているので大助かりです。 もちろん下の方が夜泣きしても、泣き声に慣れた上の子は朝までぐっすり寝ています。 |
1. ハンドルネーム:momo 2. 年齢:58歳 3. 職業:専業主婦 4. 当時の子供の年齢:5歳、2歳
■ 寝かしつけ 2人は3歳離れていたので,興味があるものが全く違いました。 2人同時に眠ることはほとんどなく,まずは下の子から寝かしつけようとしましたが,上の子が下の子にちょっかいを出してしまうので,なかなか寝ませんでした。 一番効果的だった解決策は,絵本を読んであげたことです。 私が2人の枕元で絵本の読み聞かせをすると,10分もしないうちに2人が自然と眠りに入りました。 寝るときの絵本の読み聞かせはいいですよ。
■ お風呂 夫は仕事が忙しく,帰宅はいつも11時を過ぎていました。 なので,2人の子どもたちを風呂に入れるのはいつも私の仕事でした。 1度に2人の子どもと風呂に入るのは,それはそれは大変です。 我が家の風呂場は狭く,体を洗うのにも一苦労です。 結局,2人のうち一人は湯船の中で遊ばせ,交代で子どもの体を洗っていました。 お風呂の中での子どものおもちゃはたくさん市販されていて,それらをうまく使うと楽ですよ。
■ タイムスケジュール 5歳の上の子は当時幼稚園に通っていました。 なので日中は下の子だけの世話をすれば良かったので楽でしたが,下の子が体調を崩して寝込んだときは大変でした。 幼稚園の送り迎えに大変苦労しました。 そんな時には近所のママ友にお願いをしたりして解決できました。 「持つべきものはママ友!」これが私の実感です。
■ 上の子の赤ちゃん返り・イヤイヤ問題 我が家は特に激しかったように思います。 2人とも母乳で育てましたが,下の子に母乳を飲ませていると必ず上の子もねだってきました。そのほかにも,それまで出来ていた1人で寝ることもできなくなりました。 言葉遣いも幼児言葉を使うようになってしまいました。 さらに,すでに卒業していた「おねしょ」も頻繁にするようになりました。 それからは,上の子には意識して関わり,声をかけるようにしました。 すると,いつの間にか赤ちゃん返りもイヤイヤ問題もなくなっていました。 |
1. ハンドルネーム:あおりんご 2. 年齢:41歳 3. 職業:専業主婦 4. 当時の子供の年齢:3歳、0歳
■上の子と下の子のヤキモチ問題 2人育児で直面した事はまず下の子が生まれた後に、今まで自分が一番だった上の子が下の子にヤキモチをやくようになったことです。 もちろん上の子も可愛がりたい、でも下の子は、手がかかる。 そういった所から自然に上の子が我慢する事が多くなってしまいました。 こちらも下の子がいると小さい子優先な気持ちにいつの間にかなってしまったのです。 でも、ある日上の子が病気で入院してしまい2人の時間の足りなさに気がつきました。 ヤキモチで機嫌悪かったのだと。 そこで解決したコツは忙しくても下の子が寝た時は、「上の子(ちゃん)タイム」という名前の時間を作り、思いっきり甘えさせ沢山愛情をそそげる時間を作りました。 すると上の子もたまっていたストレスも解消され本人も納得する事が出来るようになりました。 その後2人も成長し、小学生になる今もやはりどちらかに愛情が偏る事がないように、そのつもりはなくてもそういう雰囲気がでて小さな多感な心が傷つかないように、どちらも褒める育児を心掛けています。 小さな兄弟姉妹にとっては大きな心の闇と言う問題へと発展してしまうので、ヤキモチと簡単に言わず、ヤキモチというストレスをいかにフォロー出来るかは親にかかっていると思います。 2人育児でまず最初に直面する問題なので継続的に気をつけてみてあげて下さい。 |
1. ハンドルネーム:はる 2. 年齢:35歳 3. 職業:専業主婦 4. 当時の子供の年齢:3歳と0歳
■二人を連れての外出 長女とちょうど3歳差で次女が生まれました。 長女一人の時は生まれてすぐの頃は家で過ごす時間が多かったのですが、次女の時はすでに長女が3歳でそういうわけにもいきませんでした。 そこで活躍するのがベビーカーなのですが、次女のために用意していたフルフラットになるタイプのベビーカーは日本のメーカーのもので3歳の次女には小さすぎます。 長女はあまり歩いてくれるタイプではなくその頃まだお昼寝も必要だったので、ベビーカーが使えないというのは思いのほか痛手でした。 そこで考えたのが、二人ともが使えるベビーカーを買い直すいうことです。 海外のメーカーのものなら制限重量20kgくらいで、5歳頃まで使えるものが多いです。 さっそく見にいって良さそうなものがあったので購入したのですが、これが本当に正解でした。 外出時基本的に次女を乗せて出掛けますが、途中で長女がぐずったり眠くなったりすれば次女と交代させて長女に使わせました。 その間次女は抱っこ紐です。 私は車の運転が出来ないので、本当にこのベビーカーには二人育児を助けてもらいました。 特に二人のお子さんの年齢差が、3歳以内の方にはお勧めです。 |
さいごに
ほかにもいろいろなコツがあると思いますが、自分に合った方法を見つけてみてください。
上の子の赤ちゃん返りや兄弟ゲンカなど、どうしようもならないときもありますが、そういうことを経験して子どもは育っていきます。
あまりにも辛いときは、家族を頼ったり自治体や育児サポートの団体などに相談したり、数時間でも、一人でゆっくりする時間を作りましょう。