4歳にもなればおしゃべりが上手になり、特に女の子なんかは「静かにしている時間はないの?」と思うくらいよくしゃべっている子もいますね。
でも4歳といえども、まだまだ発展途上です。正しい意味を理解していなかったり、よくわからない空想の世界の話をしていたり、うまく話せずに言いたいことが伝わらなかったりもします。
また、言葉の発達は個人差が大きいので、心配になるパパやママも多いでしょう。
そこで今回は、発達障害?4歳で言葉が出ない、遅れているときに親ができること、ということで、4歳頃の言葉の発達の目安や、言葉が出ない・遅れる原因・対処法・言葉かけの仕方などを紹介します。
4歳の言葉の発達目安
まずは4歳頃の平均的な言葉の発達は、具体的にどのようなものか見てみましょう。
- 名前・年齢・誕生日など「〜です」と質問に答える。
- 自分の意思を言葉で表現できる。
- 一枚の絵を見て、お話を創作できる。
- 相手の目を見て話す事、聞く事ができる。
- 同頭語、同尾語探しをする。
- 具体物を触り、言葉で表現をする。(硬い、柔らかい、フカフカ、ザラザラなど)
この他にも、以下のような事ができるようになります。
- 「さっき」「いま」「あした」などの過去・現在・未来を表す言葉をうまく使えるようになる
- 「だって〇〇だから」など理由を答えられるようになる
- 「書くもの」と言えば「紙」「鉛筆」、「雨が降っているときに使うもの」と言えば「傘」「長ぐつ」など、動詞の理解、連想が進む
- 「折り紙を折ったら、のりでここに貼ってね」など、ひとつの文章で複数のことを理解する
このように4歳にもなると、話しかけられている言葉の理解が進み、自分で言葉を話す表現力も多彩なものになってきて、高度な会話が出来るようになってきます。
4歳で言葉の発達が遅い、出ないと感じたときの原因と対処法
会話が上手になってくるとはいえ、先程も述べたようにまだまだ発展途上です。
上手に話す子もいれば、まだうまく言葉で表現できず、スムーズに言葉が出ないという子もいます。
「うちの子、他の子に比べて言葉の発達が遅い?」と感じるママもいるでしょう。
そんなときは、原因に合わせた対応をして、言葉の発達を促すようにしてあげましょう。
上記の目安にあるような事が言えない、または理解できていない
言葉の発達については、個人差が大きいです。
ただ単に個性として発達がゆっくりなだけの場合が多いです。
パパやママが見本となるように、正しい発音でゆっくり丁寧に話しかけるようにしましょう。
子どものペースがあるので無理に話させようとせず、焦らずに見守ってあげてくださいね。
また、テレビやスマートフォンの見せすぎにも注意しましょう。
テレビを見せるよりも、ごはんを一緒に食べながら「シチュー、あったかくておいしいね」などど言葉かけをする方が何倍もいいです。
できるだけ、人とコミュニケーションをとれるようにしてあげましょう。
たくさんお話をしてくれるけど、文章がうまく成り立っていない
この頃は高度な話が出来るようになってくるものの、まだ、使い方が間違っていたり、断片的であったりと、上手に話すことができない子もいます。
そんなときは、間違いを正したり何回も聞き直したりするのではなく、まずはじっくりと話を聞き「うんうん」「そうなんだね」と会話に寄り添ってあげましょう。
そのあとでお母さんが正しい言葉の使い方で、「〇〇して、△△だったんだね」というように、もう一度同じ内容を繰り返してあげましょう。
数や色などを理解できない
まだ、数や色の概念が理解できていないのかもしれません。
こちらも、無理にトレーニングして覚えさせようとするのではなく、遊び感覚で教えてあげましょう。
例えば、カラーボールを使って「これと同じ色はどっちかなー?」と2択から始めたり、お菓子を3種類の色の容器に隠して「おやつは赤色の箱に有ります。どーれだ?」など、遊びながら楽しく覚えられるように工夫しましょう。
吃音(どもり)がある
どもりがあって思うように言葉が出てこないと、治してあげないと!と焦るママも多いでしょう。
しかし、この頃のどもりは7~8割が自然に治ります。
あまり気にしすぎないようにしましょう。無理にトレーニングや発音の練習をさせると、かえって悪化することがほとんどです。
どもりがあっても、ゆっくりと子どもの主張を最後まで聞いてあげてくださいね。
何かを伝えようとする気持ちを大切にしてあげてください。
子どもが一生懸命話そうとしてくれているのを、先回りしてママが言ってしまわないようにしましょう。
発達障害かな?と思ったら
あまりにも言葉が出て来なかったり言葉の理解が遅れていると、発達障害なんじゃないか?と思うママもいるでしょう。
以下の項目をチェックして、当てはまるようなら保育園や幼稚園の先生、子育て支援の場、自治体の相談窓口で相談してみましょう。
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ただし、言葉だけで発達障害かどうかは判断できません。
発達障害は、人との関わり方や、運動、認知、生活の様子など、総合的に見て判断するからです。
ですので、言葉の発達が遅いまたは早いからといって、発達障害だと決めつけないようにしましょう。
さらにこの頃はまだ幼いということもあり、発達障害なのかそうでないかをすぐに判断できるわけではありません。
判断するまでに数ヶ月、数年かかることもあります。
障害があるかないかということを気にしていてはキリがないですので、少しでも言葉の発達が進むように、できることをしてあげるようにしてくださいね。
発達障害チェックリストまとめ
もし発達障害かどうかもっと調べたい、専門家に相談したいという場合は、発達障害のチェックリストでテストしてみるのもいいかもしれません。
ADHD | ADHD NAVIキッズハグ
ADHD.co.jp・・・受診用のチェックリスト |
自閉症 | キッズハグ |
※ 発達障害は病名がたくさんあって分かりにくいですが、りたりこ発達ナビ様で図解で紹介されていて分かりやすいです。
さいごに
この頃は、流暢にぺらぺらとお喋りができる子が増え、焦るママもいると思いますが、少しの遅れくらいならゆっくりと見守ってあげるようにしましょう。
明らかに、1~2歳くらいの遅れ(4歳で2歳程度の言葉しか話せないなど)があるようなら相談するようにし、言葉の発達を促してあげられるようにしてあげてくださいね。