赤ちゃんは授乳やその他のいろいろな理由で夜中は寝かせてくれないようなイメージがありますよね。
しかし、特に起きることもなく朝までぐっすり寝る赤ちゃんもいるのです。
お母さんは朝まで寝られるのでいいことなのですが、赤ちゃんにとっては寝すぎているような気がして不安になってしまいます。
寝すぎると発達障害の恐れがあるという噂を耳にしたり、なにか病気が隠れているのではないのかと、お母さんは朝まで寝られても心労は溜まってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、生後3ヶ月の赤ちゃんがよく寝る!寝すぎ?夜から朝まで寝るのはなぜ?ということで、生後3か月の赤ちゃんが朝まで寝てしまうことに問題があるのか、隠されている病気はあるかなどをまとめましたのでご覧になっていってください。
赤ちゃんが寝すぎている?生後3か月の睡眠の特徴は?
赤ちゃんが寝すぎていると感じていても、もしかしたら平均の睡眠時間内かもしれません。
平均の睡眠時間はもちろん、生後3か月の赤ちゃんの睡眠にはどんな特徴があるのでしょうか。
▶ 生後3か月の赤ちゃんの平均睡眠時間:・・・14~15時間
▶ 生後3か月の赤ちゃんの睡眠の特徴は以下のとおり
- まだ昼夜の区別がついていないことが多い
- 寝ている時間、起きている時間は個人差が大きい
- まとめて約6時間ほど寝る赤ちゃんもいる
- 昼間に長く寝てしまい、夜中の睡眠が十分に取れなくなることもある
生後3か月の赤ちゃんがよく寝るのは病気?発達障害の可能性は?
赤ちゃんがたくさん寝るのはいいことですが、すやすやと気持ちよく寝ているように見えるだけで具合が悪いサインを出しているときもあります。
長く寝る赤ちゃんにはどんな危険性があるのでしょうか。
- 脱水症状
- 発熱
- 新生児突然死症候群
脱水症状
長く寝ると脱水症状になりやすくなるので、おしっこがちゃんとでているかどうか、唇が乾燥していないかを確認しましょう。
発熱
ぐっすり寝ているように見えて、高熱が出てぐったりとしていることがあります。
良く寝ていると思ったときは顔が赤くないか、呼吸はつらそうではないかをチェックしましょう。
新生児突然死症候群
たくさん寝る赤ちゃんとの直接的な関係はありませんが、たくさん寝ることに慣れてしまうと赤ちゃんを一人にしてしまう時間が増えてしまい、赤ちゃんの様子を見る機会が減ってしまいます。
そうすると赤ちゃんに何か異常があったときに発見が遅れてしまう危険性があります。
新生児突然死症候群のはっきりとした原因はまだわかっていませんが、温めすぎやうつぶせ寝のときに多く起こるとされているので赤ちゃんが長く寝ているときは室温や体勢に気を付けましょう。
この他にも以下のことがあればかかりつけの小児科医に相談しましょう。
- 起きているときも眠たそうにしている
- 抱きかかえてもぐったりしている
- おしっこの量が少ない、でていない
発達障害の可能性は?
発達障害の診断ができるのはいろいろな要素としゃかいせいが育つ3~4歳を過ぎないと確定診断されないので、生後3か月の赤ちゃんの睡眠の様子だけで発達障害と診断はできません。
発達障害の可能性があるのでは?と不安に思うのは、発達障害の赤ちゃんの多くに「睡眠障害」があげられるからだと思います。
しかし、たくさん寝ること自体は赤ちゃんの発達にはとてもいいことだらけなので発達障害を疑うあまり、むりやり早く起こしてしまったり眠たい赤ちゃんを起こしたりすると成長に悪影響が起きてしまいます。
睡眠の特徴以外にも
- 赤ちゃんと目が合わない
- 抱っこされるとのけぞって嫌がる
- 人見知りしない(人に興味がない)
などが見受けられる場合は専門家医やかかりつけの小児科医に相談しましょう。
生後3か月の赤ちゃんが朝まで寝てしまうときに気を付けるべきことは?
ぐっすり寝ている赤ちゃんにはなにも問題がないように思えますが、寝かせたままにしていると気付かないうちに以下の問題が起きている場合があります。
- 脱水症状
- 体重減少
- あせも
- 乳腺炎(お母さん側の症状)
では、それぞれどういう対処をしていけばいいのでしょうか。
脱水症状
夏はもちろん冬でも新陳代謝の活発な赤ちゃんは汗をたくさんかきます。
長く寝ている場合に一番怖いのは、脱水症状になってしまうことです。
まず寝る前にはしっかり授乳し、最低でも夜中に一度は授乳またはミルクを与えるようにしましょう。
唇が乾燥していたり顔色が悪い、目がくぼんでいるなどの症状は重度の脱水症状のサインなのですぐに起こして医療機関に行きましょう。
体重減少
授乳の途中に寝てしまい、そのまま長く寝てしまうと赤ちゃんは十分な栄養を取ることができません。
生後3か月はまだまだ毎日体重が増えていかないといけない時期なので、夜中の授乳の回数が減るようなら昼間の授乳回数を増やす工夫が必要です。
ミルクの場合は、一日のトータル量が減らないようにしましょう。
あせも
生後3か月の赤ちゃんはまだ寝がえりがうまくできないので、主に背中や首の周り、オムツをしているいるところに汗が溜まってしまい、あせもになってしまいます。
長く寝ているときは汗をかいていないか、顔が赤くないかに注意して室温や通気性の良い服装にしましょう。
乳腺炎
夜通し寝る赤ちゃんにはお母さんは大助かりだと思います。
しかし、母乳育児のお母さんは乳腺炎になってしまったり、母乳の減少につながる可能性があります。
赤ちゃんが寝ていても優しく抱きかかえて授乳し、終わったら静かに寝かせれば赤ちゃんが泣くことなくスムーズに授乳ができますよ。
さいごに
生後3か月になると育児にも少し慣れてきて、赤ちゃんとのペースをつかんでくる時期だと思います。
赤ちゃんがよく寝る理由は赤ちゃんの性格や体質によるところが大きいようです。
あなたの赤ちゃんがよく寝るタイプの赤ちゃんなら、寝る時間やタイミングを知っておけば毎日のリズムも整えやすくなるはずです。
「寝る子は育つ」といいますが、寝ることにはたくさんのメリットがあります。
もし病気でなければ心配することはありません。
赤ちゃんとぐっすりと寝て、翌日たくさん遊べると毎日が楽しくなりそうですね。