中学校生活も二年目にはいり、部活や授業にも慣れてきてほっとしているのもつかの間、なんとなく子供の様子がおかしいと感じることはありませんか?
その正体は反抗期かもしれません。
多くの子供が通る道だとわかっていても、いざ直面すると驚く人も多いでしょう。
また、上の子と下の子の性別が違うと「上の子はこうだったのに・・!」と混乱してしまいます。
子供によってまったく違う顔を見せる反抗期ですが、だいたいのパターンや対処法はあります。
今回は中学2年生が反抗期になってしまったときにどんな対処をすればいいのか、子供はどんなことを考えているかが少しでもわかっていただけたらと思っています。
記事の後半では、先輩ママさんたちが「中2の反抗期」を乗り越えた体験談をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
反抗期の原因と対処方法
周りの大人に対する不信感
■ 子供に対して両親が一貫した接し方をする
学校の先生や塾の先生、道を歩いている人すべての大人に不信感を抱いています。
もちろん家族である自分の両親も例外ではなく、両親には他の人以上にきつくあたってしまいます。
自分自身が大人の考えに近づいているからこそ、大人の嫌な面がたくさん見えてしまい、自分は嫌いな大人になりたくないと思うのです。
一見対処法がないように思えますが、一番身近にいる両親が不信感を持たせないことで大きく変わってきます。
大人に対する不信感の中で一番多いのが「言っていることがそれぞれ違う」です。
大人になっても感じることがあるくらいなので、反抗期の子供はことさら敏感になっています。
お父さんとお母さんの言っていることが違ったり行動と言動が合っていないと不信感は増すばかりです。
子供とどういう姿勢で接していくのか両親でしっかりと話し合うことが大切です。
うまくいかないもどかしさ
■ 子供がどこでつまづいているかを見極めてあげる
体も日に日に大きくなり、大人と変わらない見た目に近づいてきているのに子供にはたくさんの制限がかかっているので、何事も自分の思ったとおりにはいかないと感じてしまいます。
自分の非で失敗したことを周りの大人や制限のせいにしてしまい、努力を忘れてしまいます。
失敗しても責めずに、なぜ失敗したかを突き詰めていくことでもどかしさは解消され、原因を克服することで乗り越える楽しさを見つけていけるようになります。
うまくいかないもどかしさはテストや部活、人間関係など多岐に渡るので自分自身にもわかっていないことが多いです。
どこでつまずいているかを見極めてあげましょう。
自分でもよくわからないイライラを抑えられない
■ 時間を置いて子供が落ち着いてから話すようにする
「なんかわからないけどイライラする」というやっかいな感情は反抗期に爆発します。
こういったときは周りが何を言っても効果的ではありません。
むしろ逆効果になることもあります。
イライラしていると感じたら、決して無理をして聞きだそうとせずに時間を置いて少し落ち着いてから話すようにしましょう。
男子の反抗期
反抗期の特徴[男子]
中学二年生の男子は「どうすれば人気者になれるか、かっこよく見られるか」という行動原理が特徴です。
同い年の女の子にはもちろん、同姓の目にも自分がどう映っているかがとても気になるので、回りの人の目ばかり気にしてその他の行動がおろそかになってしまいます。
人気者になりたい男子以外におとなしい男子もいますが、それは「誰とも付き合わない自分がかっこいい」と思っての行動も多いのです。
危険なことばかりして周囲の人の気を引いたり、やさしく声をかけてくる人に対して暴言を吐いたりと、こちらには予測できない行動で表してきます。
付き合い方[男子]
■ 旦那さんに中学生男子の心理を聞いてみる
お母さんには理解できない行動が多く、理解できないので対処するのは難しいですよね。
そこで、旦那さんにどんな中学生時代をおくったかを聞いて、少しでも理解してあげるのはいかがでしょう。
「男の子の通る道なのね」と思うことができれば、寛容に接してあげられるはずです。
または、旦那さんが息子に積極的に話を聞くのも効果的だといえます。
女子の反抗期
反抗期の特徴[女子]
中学二年生の女子の反抗期の大きな特徴は、「内にこもって出てこなくなる」ことです。
お母さんの身に覚えがあるかもしれませんが、今まではうるさいくらいによくしゃべっていた娘が急に話さなくなり、こちらの問いかけにも無視するようになります。
何を話しかけても無視だったり「うん」などの会話にならない短い返事で終わることもたくさんあります。
付き合い方[女子]
■ つかず離れずの距離感を心がける
あまりかまい過ぎると「うざい」、こちらも無視してしまうと「私は誰にも必要とされていない」と感じてしまうので、女子への対応は「つかず離れず」がおすすめです。
反抗期が始まって最初のほうはうまい距離感がわかりづらいかもしれませんが、徐々に自分と子供との最適な距離を見つけ出していきましょう。
中2の子供の反抗期を乗り越えた体験談
先輩ママさんが中学2年生の子供の反抗期を乗り越えた体験談をご紹介します。
子供の性格や家庭環境が千差万別なら、反抗期の乗り越え方も千差万別。
ぜひ参考にしていただければと思います。
1. ハンドルネーム:かずみ 2. 年齢:41歳 3. 職業:専業主婦 4. 中学2年生の子供の性別:男子現在、高校一年生になる息子は、中学2年ぐらいから反抗期に入りました。 小学校のときは、素直ないい子で、親や先生の言うことを聞く子でした。 ところが、中学2年の2学期ぐらいから、しだいに、目つきが変わっていき、親が干渉するようなことを言おうがものなら、「うるせー、くそばばー」と悪態をつくようになりました。暴力はふるいませんでしたが、物を投げつけることはありました。 女姉妹のなかで育ってきた私は、驚き、戸惑いました。 夫に相談しても、夫も「俺には反抗期がなかったので」と言うばかり。 困った私は、あるママ友に相談したところ、そのママ友のアドバイスは次の通りでした。 「無理に親の言うことを聞かせようとはしない」 「それで、子どもが間違った方向に行ったら行ったで仕方がない、と腹をくくる」 「その根底に愛情があれば、子どもは絶対に間違った方向には行かない」 「ここは絶対に引いてはならない、というところでは、迷うことなく叱る」 そのママ友も一番上のお兄ちゃんが不良の道に走ったけれど、まともに戻って、今は大学生として公認会計士を目指しているとのことでした。 私は迷いはありましたが、アドバイスの通りにしました。 息子は、私たち親の心配をあざ笑うように、いろんな反抗をしました。 しかし、私は心の中は不安でいっぱいでしたが、顔は平然としていました。 喉元まで、「こうすべき」「ああすべき」と干渉の言葉が出かかりましたが、我慢しました。そして、この子に、立派な子になってもらいたいと心で願っていました。 そのうえで、子どもが許せないこと、たとえば、クラスメートをみんなでいじめたり、万引きをしたりしたことが分かったときは、烈火のごとく、叱りました。 息子はどこ吹く風でしたが。 高校に上がったころ、息子がぽつりと「俺も反抗期だったな」と言いました。 「自分でも分からないけど、エネルギーが有り余っていて、反抗しないと、心が変になりそうだった」と。 今は、そういう自分を振り返りながら、将来、子どもを教え導く教師になりたいと、夢を抱いて頑張っています。 親の「信じる力」は、子どもたちの大きな可能性を引き出すのだと思います。 |
1. ハンドルネーム:あいこさん 2. 年齢:47歳 3. 職業:専業主婦 4. 中学2年生の子供の性別: 男子
■ 反抗期の状況 中学校の先生の話によると、反抗期の出方はいろいろあって、親に対して暴言や暴力をふるうパターンもあれば、矛先が弟や妹の兄弟にいく場合もあるそうです。 我が家の場合はまさに妹に対して暴言、暴力がひどく、言葉では「死ね」は当たり前。 暴力は物を投げる、殴る、蹴るなど、このままでは死んでしまうのではないかと我が子ながら恐怖に感じた日々でした。 私は娘を守るために盾となって間に入り、私が蹴られて数週間消えないアザができたこともありました。
■ 解決策 妹と家の中で接触させない。 できるだけ同じ空間にいさせないように、上の子がリビングにいるときは妹を二階の部屋へ行かせ、食事も上の子が塾でいない間に食べさせるなど、顔を合わせないようにしました。 暴言や暴力をふるう時間がなくなった、というのが解決策の1つです。 また、娘が暴力によって亡くなってしまった場合「ごめんなさい」では済まされない。 これは事件になり、あなたは犯罪者になる、ということを話し合って息子に突きつけました。 そして「これ以上暴言や暴力が続くならば、あなたを施設にいれる」と、親の支配下にいる現実を伝えました。 決定的なことは、娘に物をなげつけ、額を切り、数針縫う怪我を負わせたことです。 一生消えない傷を作ったとき、私は息子にメールで長文を突きつけました。 『この子は、私が命をかけて産んだ子で、赤ちゃんの頃から、女の子だから傷つけないように、転ばないように怪我をしないように、と大切に育ててきた。 そう伝えました。 それが効いたようで、それ以来、暴力は一度もありません。 |
さいごに
さいごに、誰でも反抗期になると思いがちですが、実は反抗期にならずにそのまま大人になる人もいます。
反抗期で大変な思いをしている家族は羨ましいと思うかもしれませんが、反抗期がないとそれはそれで不安になります。
反抗期がきたことで今一度子供と向き合えるいい機会だと思って、大きな心で気持ちを受け止めてあげるのが一番の解決策かもしれません。