イヤイヤ期が辛い!でもそれは自立し始めたから
イヤイヤ期は、一般的に1歳半から3歳くらいの幼児が経験する発達段階で、自我の芽生えと自己主張が強くなる時期です。子どもは「イヤ」と否定的な反応を示し、大人の指示に反発することが多くなります。この時期に独立心が発展し、何でも自分でやりたがります。
また、感情のコントロールが未熟なため、かんしゃくを起こすことが増えます。
親にとってはとても辛いイヤイヤ期ですが、子どもの成長にとって重要なプロセスであり、適切な対応と理解が求められます。
それではイヤイヤ期について詳しくご説明します。
イヤイヤ期の特徴
イヤイヤ期を正しく理解するためにどんな特徴があるのかみてみましょう。
自己主張の強化
イヤイヤ期の子どもは、自分の意志を強く表現し始めます。「イヤ」と言うことで自分の主張を通そうとし、大人の指示に反発することが増えます。
独立心の発展
子どもは何でも自分でやりたがるようになり、助けを拒むことが多くなります。この時期に独立心が芽生え、自立したいという欲求が強くなります。
感情の爆発
子どもは自分の思い通りにならないと、かんしゃくを起こしたり泣き叫んだりすることが多くなります。感情を上手にコントロールできないため、頻繁に感情が爆発します。
選択のこだわり
特定の服や食べ物などに対して強いこだわりを示し、自分で選びたがるようになります。選択肢が与えられると、自分で決めることに満足感を得ます。
自我の確立
この時期に子どもは「自分」という概念を強く意識し始めます。自分の意思を示すことで、周囲との関係性や自己の存在を確認しようとします。
イヤイヤ期の対処法
イヤイヤ期が子どもにとって大きな成長の証というのはわかりましたが、それでもこの時期の子育てが大変なことには変わりありませんよね。
そんなイヤイヤ期を乗り越える対処法をご説明いたします。
一貫性のある対応をする
ルールや期待を一貫して伝えることで、子どもは何が許されるかを理解しやすくなり、安心感を得ます。家族全員が同じルールを守ることが大切で、一貫性を保つことで子どもの混乱を防ぎ、安定した行動を促します。
選択肢を与える
子どもに適切な選択肢を与えることで、自主性を尊重しつつ親の意図を伝えることができます。たとえば、服を選ぶ際に二つか三つの選択肢を示すと、子どもは自分で決める満足感を得られます。
共感してあげる
子どもの感情に共感し、理解を示すことで安心感を与えます。「〇〇したいんだね」と声をかけると、子どもは自分の感情が理解されたと感じ、親子の信頼関係が深まります
具体的に褒める
良い行動を具体的に褒めることで、子どもの自己肯定感を高め、望ましい行動を増やすことができます。たとえば、「自分で靴を履けたね」と具体的に褒めると、その行動が強化されます。
サポートに頼る
地方自治体や保健所の「育児相談窓口」で育児に関する相談を受け付けています。また地域の子育て支援サービスについても情報が得られます。
その他に子どもの行動や発達のプロである「小児科医」や「発達心理士」などのに具体的なアドバイスや対処法を聞くのもいいでしょう。
まとめ:イヤイヤ期はひとりで抱え込まないで周囲のサポートを求めましょう!
イヤイヤ期は親にとっても試練の時期ですが、忍耐強く冷静に対応することが求められます。子どもが感情を爆発させた時に、親が感情的にならずに冷静に対処することで、子どもは落ち着きを取り戻しやすくなります。
しかし、一人で抱え込むことなく、周囲の人や相談窓口に頼りながら、一緒に対処法を考えることが大切です。
感情的になって叱ってしまったとしても、自分を責めず、まずはだれかに悩みを相談してみましょう。