赤ちゃんを乳児院に預けるときの入所理由まとめ!

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乳児院はどんなところというイメージを持ちますか?

親を亡くした、または親に捨てられた赤ちゃんたちが暮らす場所。筆者はそんなイメージをもっていました。

実際は両親がいない子は少なく、親御さんが何らかの事情で養育ができなくなって預けるパターンが多数です。

そこで今回は、赤ちゃんを乳児院に預けるときの入所理由を調べましたので、乳児院に子供を預ける親はどのような理由で預けているのかをご紹介します。

乳児院はどんな施設なの?入所方法は?

 ▶ 乳児院は長期的・短期的に、保護者の養育が受けられない子達が生活する施設
 ▶ 短期の利用は、約半数
 ▶ 両親または片親がいる子は、96.5%

 

乳児院は、何らかの理由で乳児期・幼児期に保護者の養育を受けられなくなった子供たちが利用できる施設です。

施設数は、平成29年3月時点で138箇所。

定員3,895人のうち、実際に暮らしている乳幼児は2,801人です。

小学校入学までの乳幼児が暮らす施設で、小学生以上は「児童養護施設」を利用することになります。

平均年齢は1.2歳で、0~2歳児が88.2%(平成25年調べ)と、大人の目が離せない年齢が圧倒的多数です。

もちろんその分、看護士や保育士などの職員の総数は多く、4,793人となっています。

乳児院の概要

乳児院は、保護者の養育を受けられない乳幼児を養育する施設です。

乳幼児の基本的な養育機能に加え、被虐待児・病児・障害児などに対応できる専門的養育機能を持ちます。

乳児院の在所期間は、半数が短期で、1か月未満が26%、6か月未満を含めると48%となっています。

短期の利用は、子育て支援の役割であり、長期の在所では、乳幼児の養育のみならず、保護者支援、退所後のアフターケアを含む親子再統合支援の役割が重要となります。

引用元:厚生労働省 社会的養護の施設等について

上記の厚生労働省のHPによると、乳児院の在所期間は短期も多く、1ヶ月未満が26%6ヶ月未満を含めると48%と、約半数が短期の利用です。

「児童相談所の一時保護所」では乳児の対応ができないことが多いので、乳児院が児童相談所から一時保護委託を受けて、乳幼児を短期で預かっているというわけです。

平成27年の調査では、在所期間が1年未満の子は48.4%1年以上~2年未満の子は30.8%となっています。

では、父親母親の状況はどうなっているでしょうか?

平成25年2月の調査では下記の通りになっています。

(18)措置児童の保護者の状況 (人)

区分児童数割合
父母有り(養父母含む)1,65652.6%
父のみ(養父含む)752.4%
母のみ(養母含む)1,30741.5%
両親ともいない872.8%
両親とも不明190.6%
不詳30.1%
総数3,147100%

児童養護施設入所児童等調査(平成25年2月1日)

引用元:厚生労働省 P.55 (18)措置児童の保護者の状況 から抜粋

 

この表を見ると、両親または片親が居る子の方が、96.5%と圧倒的に多いのがわかります。

乳児院を利用したい場合はどうすればいいの?

 ▶ 施設に入所するには、児童相談所へ相談

何らかの理由で赤ちゃんの世話ができなくなり、乳児院にあずけたい場合、まずは地域の「児童相談所」へ連絡をします。

「児童相談所」には、児童福祉司や児童心理司等の専門の職員がいて、調査や検査をして適切な施設を案内してくれます。

「預けたい」という親の気持ちだけでは預けられませんが、児童相談所では様々な育児に関する悩みを相談すれば、適切な支援を受けられるようアドバイスしてくれるので、困り事があったらまずはプロに相談してみてください。

  

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母親が乳児院に赤ちゃんを預けるときの入所理由にはどんなものがある?

 ▶ 虐待・放任・親の「精神障害」が多い
 ▶ ショートステイの場合の理由は、「入院」や「就労」など

厚生労働省のHPで、平成27年度の入所理由について調べてみました。

(3)措置理由別児童数(平成27年度中新規措置児童)

乳児院
措置理由人数(人)割合(%)
父母の死亡80.4%
父母の行方不明371.9%
父母の離婚351.8%
父母の不和311.6%
父母の拘禁753.8%
父母の入院1386.9%
父母の就労633.2%
父母の精神障害35417.8%
父母の放任怠惰22011.0%
父母の虐待36418.3%
棄児140.7%
父母の養育拒否1658.3%
破産等の経済的理由1206.0%
その他36918.5%
1,993100%

引用元:厚生労働省 P.46 (3)措置理由別児童数(平成27年度中新規措置児童) をもとに作成

この表から、下記のような入所理由が主になっていることがわかります。

長期の場合の理由

● 親の虐待・放任

表を見ると、親の虐待や放任怠惰(育児放棄)が多いことがわかります。(計29.3%

親から虐待を受けたり、乳児期の産後うつ等によって育児ができない、そんな家庭環境にある乳幼児が乳児院に預けられています。

● 親の精神疾患

重度の産後うつで自分のことも子供の世話もできなくなってしまった、育児ノイローゼが理由で子供の精神状態を悪くさせてしまったなど、親の精神疾患が理由で乳児院に子供を預ける方も多数います。(17.8%)

● 養育拒否

例えば10代で未婚の母となり育てられない、自分の生活に影響が出るなどの理由で養育を拒否する親もいます。(8.3%

そういった親の子供たちが乳児院に預けられます。

● 経済的な理由

破産や借金、貧困などで両親が共に働かなければならず、お子さんを育てられなくてやむなく預ける親御さんもいます。(6.0%

● 親が入院中

母親が長期入院して、父親が入院費を稼ぐために働きに出ている。(6.9%

そんなご家庭の赤ちゃんも乳児院で保護されます。

一時預かり(ショートステイ)の理由

● 親が入院中

両親ともに入院またはひとり親で入院してしまった、母親が入院していて父親は就労している場合など、入院中で預け先がない場合の受け皿として、乳児院が利用されることがあります。

妊娠中に入院したり、出産の入院で一時的にショートステイを使う方もいます。

● 出張・就労

出張などが多い仕事で子供を預かってくれる人がおらず、保育園では対処できないなどの理由で、一時的に乳児院を利用する方もいます。

● 介護・冠婚葬祭

少数ですが、遠方の親の介護や冠婚葬祭などの理由で、施設を利用する方もいます。

退所理由で多いものは?

退所理由は、家庭環境または児童の状況が改善して親元に戻っていく子が多数です。

平成27年度退所児童数

退所理由児童数(人)
家庭環境改善868
児童の状況改善6
普通養子縁組33
特別養子縁組53
死亡3
ほかの施設に移動1,017
その他43

引用元:厚生労働省 P.51 (11)乳児院の入退所の状況(平成27年度中) をもとに作成

もちろん、ほかの施設(児童養護施設等)に移動する子も多数います。

さいごに

乳幼児は大人の助けがないと生きていけません。

親としては子供を一時的にでも乳児院に入れるのに罪悪感を持ってしまうかもしれませんが、子供が健やかに育つためのひとつの手段でもあります。

どうしても苦しい時はほかの大人の手を借りるのも勇気です。

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乳児院は、両親がいない子供や虐待等を受けた子供のほか、入院等で赤ちゃんの面倒を見ることができない親も一時的に利用出来ます。 赤ちゃんの場合は常に様子を見る大人がいなければなりませんし、保育園が空いていない夜勤の仕事をしている人や、出張...
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