小学校生活は六年間と、意外と長いものです。
六年もの間、親も子も一度も何のトラブルにも巻き込まれなかった…ということは、なかなかないのではないでしょうか。
子供同士のトラブルは子供の成長にも繋がることですから、親としては見守ることが大事だと思います。
一方で、できれば巻き込まれたくないのが、母親同士のトラブルですね。幼稚園/保育園時代ほど母子の関係が密でない分だけ、小学校でのママ友関係は難しいものになりがちです。
そこで今回は、小学校での苦手なママ友との上手な付き合い方・トラブル対処法と、中学受験におけるママ友付き合いの注意点などをご紹介します。
苦手なママ友との上手な付き合い方・トラブル対処法は?小学生の子供をもつ親同士の場合。
小学校のママ友となると、幼稚園・保育園の頃のように毎回子供が遊ぶたびに顔を合わせるという感じではなくなります。
子供同士は顔を合わせているけれど、よほど近所に住んでいるというわけでないならば、母親同士がそうしょっちゅう顔を合わせるということはない場合が多いでしょう。
そんな中で注意しないといけないのは、子供同士がけんかをしたりトラブルに巻き込まれた場合です。
子供の言うことを鵜呑みにしてはいけないですし、先方の言うことを鵜呑みにしてもいけません。
世の中、子供同士のことだから…とお互いに謝って終わりにできるタイプの親ばかりとは、限りません。
こちらやこちらの子供を責めてくるような親御さんは、たいていの方は苦手にすると思います。
トラブルが起きた場合、「このママ友苦手だな、嫌だな・・・」という気持ちはいったん抑え込んで、まず相手の話しぶりをよく聞いて、どういう人物・性格なのかを観察・見極めなければいけません。
それには日頃からその苦手なママ友をよく観察したり、その方と付き合いのあるママ友さんからどういった人物なのかを事前にさりげなく教えてもらうと、トラブルが起きた時にどういった行動をとれば良いのか判断しやすくなります。
くれぐれも事実関係をはっきりさせて、けれども激昂することのないように注意して下さい。
こういった親御さんに対しては、謝罪する部分はきちんと謝罪しなければいけませんが、毅然とした態度を取ることが大事です。
状況によっては、このような多くの人が苦手とするような親(モンスターペアレント気質)ともママ友付き合いをしなくてはならない場合もあります。
私の知人ですが、友達に怪我をさせられたといって、受診して診断書を先方に突き付けたという人がいました。
怪我といっても擦過傷と内出血だったのですが、学校を巻き込んで結構な騒ぎになってしまっていました。
誰も表立っては指摘しませんでしたが、「やりすぎだよね」と陰で噂になっていました。
その子供さんと一緒に遊ぶときは注意するようにという空気ができてしまい、なんとなく浮いた雰囲気になっていた時期がありました。
子供が怪我をさせられた場合、親としては激昂しがちではありますが、子供同士のことで明日は自分の子供が誰かを怪我させるかもしれないということを忘れてはいけないと思います。
冷静さは失わずにいたいですね。
私自身の体験で言えば、子供の関係で疎遠になったママ友がいます。
仲の良かったママ友でしたが、子供同士の仲がこじれてしまいました。
親同士で口論したわけではなかったのですが、子供同士のトラブルがそれなりに大きなものだったので、すっかり疎遠になりました。
近所に住んでいて顔を合わす機会もそれなりにあるので、会えば挨拶も多少の立ち話もしますが、なんとなく気まずい空気が流れます。
当たり障りなくやり過ごす方法もあったのではないかと思うこともありますが、どうしようもない場合というのもあるかなと思います。
ママ友はあくまで子供の親としての友人関係ですから。
小学校だけで六年、中学も一緒なら九年の付き合いがあるのです。
客観的な視点を持つことは難しいですが、腹立たしいことがあった時ほど、いったん落ち着く習慣をつけることをお勧めします。
何事もそうですが、怒りにかられて行動することで、子供の学校生活に悪い影響を与えるかもしれないということを、忘れないことが大切です。
中学受験におけるママ友付き合いのトラブル回避策
高学年にさしかかってくると、中学受験の話がちらほらあがってくる地域もあるのではないでしょうか。
小学校受験ほどではありませんが、中学受験もまた親子の二人三脚な部分があり、また家事などと並行しなければいけませんので非常に疲れます。
子供の友達の誰かが受験をするとなると、興味を引かれる場合もあると思います。
都会の方だと選択肢がいくつもありますが、地方となると受験校が限られてきます。
友達でもライバルということになりますね。
こうなってくると、ママ友との付き合い方には慎重さが必要です。
勉強の進み具合やテストの点数、通わせている塾のことなどいろいろと聞いてくるママ友がいることもあるようです。
その場の空気に流されて、なんでもかんでも喋ってしまうとトラブルに繋がります。
口は災いの元。受験関係では特にそうです。
子供の受験にはどんな親でもついつい熱が入ってしまうものです。
トラブルに巻き込まれてしまった場合は、とにかく子供に影響を与えないような配慮が大事になります。
その為に子供の塾を変えて回避させなければならなかったり、志望校を変更せざるをえなかったりと、大がかりな対応をしなければならない場合が多くなります。
可能な限り、トラブルを回避する方向で行動すべきでしょう。
どんなに二人三脚でがんばるものでも、受験をするのは親ではなく子供です。
親が入れ込みすぎないことが、トラブル回避に繋がります。
学校での様子などはママ友同士の会話で話しても良いかと思いますが、勉強のことや受験の情報はあまり話題にしない方が良いと思います。些細なことにも過敏になっている親御さんもいますから。
自分の子供の成績が良いにせよ、悪いにせよ、ママ友との会話には持ち出して来ないことが、特に小学校高学年の親御さんのトラブル回避法でしょう。
小学校でのママ友間のトラブルを解決した体験談
ここでは、小学校でのママ友同士のトラブルを解決した体験談をご紹介します。
1. ハンドルネーム:ホワイトパール 2. 年齢:40歳 3. 職業:会社員 4. 子供の年齢:7歳
子どもの病気のこともあり、私立受験をあきらめ公立の小学校へ入学することになりました。 いわゆる私の過程はアッパーに近いミドルクラスといったところでしょうか。 お金持ちに見えるようで、早速小学校のボスママ(42歳、パート)に目をつけられてしまいました。 そのボスママのお子さんと私の娘が同じクラスになったことで、「お金持ちなのになんで公立にきたの!?」といったことを毎日いわれ、挨拶も無視され、子供も仲間外れにされるようになりました。 他のママ友もボスママのいいなりで誰も助けてくれず、本当に苦しい日々でした。 思い切って小学校の担任の先生に相談すると、そのボスママは他のママ達もいじめている相当な問題のある方だということがわかりました。 私と同じように苦しんでいる方も多いという話をきき、少し安心しました。 それからは、無視されても挨拶だけはきちんとするようにしました。 すると、周りのママ友たちが挨拶を返してくれるようになり、少しずつ雰囲気がよくなっていきました。 今でもボスママは私を無視したり睨んだりしていますが、周りのママ友と雰囲気がよくなったことで私も気持ちが楽になりました。 そのボスママも色々と悩みがあるのではないか、誰にも言えない闇があるから、私に当たっているのではないかと思うようにしています。 「なんで私ばっかり!」と思うと相手の思うツボです。 きちんとすべきことをして、あとは相手にも辛いことがあるのかもしれないと思うことで、自分自身を救うことができると思います。 |
1. ハンドルネーム:柑凪 2. 年齢:47歳 3. 職業:専業主婦 4. 子供の年齢:7歳
私がママ友のトラブルに巻き込まれたのは小1の時でした。 いじめにAさんが関わっていることは確かですが、私が無視をされる理由は分かりません。 いたたまれなくなった私は、子供の病気などを理由にバス通学から個人通学に変えました。 はっきり言います。 |
1. ハンドルネーム:ジュジュ 2. 年齢:43歳 3. 職業:パート 4. 子供の年齢:12歳
私の娘は小学校で3年生の頃から陸上部へ入部いて、いつもトップで活躍していました。 活躍していたお子さんのお母さんやお父さんまで毎日部活の応援やお手伝いに来ていました。 みんな気心が知れた間柄で、子供達が監督・助監督の元で陸上の指導や練習をしている時には、たわいないお喋りをするのが楽しみでした。 大会などが開催されると出場選手の親や熱心な親は応援やお手伝いに子供達に同行して行きました。お母さん達もみんな仲が良かったので、楽しい毎日でした。 そんな時、小学校の校庭で陸上の練習が行われていた日の休憩時間にスマートフォンの写真の画像をみんなに見せていた人がいるのです。 なんと、私達親子以外の6年生の親子が休みの日に遊びに行った時の写真だったのです。仲間はずれということになります。私達親子は悲しい気持ちになり、悔しい気持ちにもなりました。 仲良くしていたママ友も「○○さんだけ誘われていないなんて知らなかったの、ごめんなさい」と言ってきました。 その人が悪いわけではないことが分かりました。 我が子のライバルの親が仕組んだことだったのですが、気が強かったので太刀打ちできませんでした。 その後、娘は部活へ行く事を嫌がり仮病を使っては休みたがりました。 監督も心配してくれたので、ありのままを話したら、監督からライバルの親が注意されて、反省したのかそれ以来いじめは無くなりました。 娘も少しずつ部活へ行く様になり安心しました。 しかし、今後こう言ったことが無いようにと思い、陸上部の全ての親子に対して謙虚に声を掛けたりお手伝いも進んでやるようになったら少しずつ上手に付き合えるようになりました。 また、ライバルの子には部活の時は積極的にお世話をして親近感が持てる様に心掛けました。 その後、ライバル親子とも仲良く付きある様になって陸上部の雰囲気もより一層良くなり安心して部活が楽しめる様になりました。 |
1. ハンドルネーム:ココア 2. 年齢:34歳 3. 職業:専業主婦 4. 子供の年齢:9歳
小学校で知り合ったママ友の中に、中学受験に向けて力を入れている家庭の人が 何人か居ます。 そのママさん達は自営業の奥様で、年齢は43歳〜45歳。 私も、子供には3歳からは中学受験を意識しての習い事選びや幼稚園選びをして現在に至ります。 小学校のお勉強は、ちゃんと塾に行っていたら簡単に感じると思いますが、子供のテストの点数などをいつも気にして、お受験ママ達はいつも、『自分の子供は何点で、あの子は何点だった』と競い合う感じです。 私はそのお母さんグループには属していません。 なので、いつも うちの子がどこの中学受験を狙っていて、どこの塾に通っているのかなど、うちの子供に直接聞いたりしてきました…。 私はまだ、どこの中学受験をしたいとかは明確には考えて居なくて、受験の時期に行きたい場所が見つかっても、学力が大丈夫な様に備えて居るので、子供も他のお母さんの質問には答えれず…。 そしたら、子供のその答え方が、曖昧な態度に文句を言い出して…ガッツリ陰口の対象になりました。 子供にしっかりした目標を持たせる事の出来てない親だとか…いろいろ耳にしました。 でも、だいたいテストの点数などはそのお母さんの子供といつも同じか、何点か上かの差しか今は、無いのにそんな言われ方…。 まっ、受験の答えなんて、受験終わるまで分からないし、受験では無くて大学の為の中学受験で考えてたので…。 学校の先生もこの状況に対しては、こちらから相談をして無いけど目に余る様で、先生の方から『学校とは関係の無い塾の事や学力の事での話は子供に直接したりして子供を困らせないで下さい。その家庭での考え方に対しての意見は人に話さずに自分の家庭で話すだけにして下さい。あまり酷い様でしたら、受験の時に報告します。』と言って下さった見たいです。 その事でまた、少し炎上しましたが、今は、何も言われなくなりました。 |
1. ハンドルネーム:すずお 2. 年齢:45歳 3. 職業:主婦 4. 子供の年齢:12歳
私が小学校のPTAの活動をしていた時の話です。 文教広報委員といって、イベントの企画と学校の広報誌を年2回発行するのが主な仕事でした。 PTAの活動は色々な生活スタイルの母親がいる中で行うので本当に難しいです。 専業主婦の方は平日の日中も活動出来るのですがパートやフルタイムで働いているとそうはいきません。 そのため、平日日中に行われる広報委員の仕事にまったく参加しない人も沢山いました。 イベントの企画、段取りと大変な仕事をしてやっとのことでイベントの本番を迎えました。 でもなんとイベント本番の当日にだけ委員として参加して「私きちんと仕事しています」とアピールした役員さんが何人かいました。 きちんと活動に参加されている人たちから不平不満が出てきました。 当然だと思います。 小学校在学中に一回役員を引き受けることになっているのに、全く活動に参加しないのにその一回の責任を果たしたことになるのはおかしいですよね。 そのことについて、委員会で話し合われました。 広報委員の方で広報誌を発行する時に、それぞれがパソコンなどの仕事を分業することで家でも出来ます。 今までほとんど活動に参加されていなかった人に広報の仕事をふって責任をもってやってもらうことに決まりました。 その方たちは「自分たちだけ大変だ!」みたいなことを言っていたそうですが、案外自分のことは見えていないものなんだなと思いました。 仕事で委員会に参加できない方の中でも初めから「何か家で出来る仕事があればそちらの方で参加させてください」といって会計を一手に引き受けて下さった方もいます。 要はその人の心持一つだと思いました。 |
さいごに
小学校ともなれば、どうしても勉強関係のことが気になってくるもの。
親同士のトラブルも複雑になってきます。
親しき仲にも礼儀あり。仲が良い相手であればあるほど、相手の気持ちを考えて軽率になんでも話すのではなく注意しようという心がけが大事です。