10カ月になるとできることもたくさん増えてきて、赤ちゃんからどんどん子供へと成長していきます。
ママと他の人を区別してママに甘えたり、自分が苦手だと思う人の声がしたら泣いたりと、好き嫌いもはっきりしてきます。
体の成長はつかまり立ち」をはじめる子が多く、いよいよ目が離せなくなってきます。しかし、まだまだたっちは嫌だという子も少なくありません。
つかまり立ちをするには体の成長はもちろん、自身のやる気も必要なのです。
では、10カ月でつかまり立ちをしない時はなにが足りないのか?心配する必要はあるのか?
気になる疑問を解決していきましょう。
つかまり立ちをはじめる時期はいつから?生後10ヵ月でしなくても大丈夫?
赤ちゃんの発達にはかなりの個人差があり、同じ月齢の赤ちゃんでも成長するスピードは全く違います。
それがママたちを焦らせる原因になるのですが、大きな障害がない限りだんだんと成長していくので焦る必要はありません。
そんな発達の目安ですが、つかまり立ちは8~11ヶ月となっています。
目安なので、8ヶ月より早い子や11ヶ月を過ぎてもまだまだつかまり立ちをしないという子もたくさんいます。90%の赤ちゃんに当てはまるということなので、10ヶ月になるまでにつかまり立ちを始めていなくても何の問題もありません。
つかまり立ちを始めるには本人の興味がどこに向いているかが大変重要になってきます。
もし立って歩くということに興味がなさそうであれば無理強いする必要はありません。
つかまり立ちを遊びのひとつと捉えて一緒にやってみましょう。
つかまり立ちをはじめたら転倒事故の危険がいっぱい
つかまり立ちを始めたばかりのころは尻もちをつくコツがわからないので後ろ向きに転んで後頭部を強打してしまうことがあります。
つかまり立ちによる、死亡事故も発生しているのです。
つかまり立ちでは、以下のような事故が報告されています。
- 転んで頭を強打し、脳と頭蓋骨の間に血の固まりができてしまった
頭を打ったあとは普通にしていたそうなのですが、半日くらい経った後に突然吐いてしまい、救急車をよびましたが間に合わなかったということです。
- 浴槽でつかまり立ちをしていて、少し目を離した間に転んでしまい、浴槽の水で溺れてしまった
すぐに引き上げて水を吐かせようとしましたが呼吸がとまっていて、救急隊員が人工呼吸などを試みて命は助かりましたが傷害が残ってしまったという事故です。
- 転んで背骨を痛めた
転んで後ろ向きに倒れたところに上の子のおもちゃ(ミニカー)があり、背中で踏み潰してしまい、背骨を傷つけてしまったそうです。
このように、たくさんの事故がおきています。
特にはじめの頃はよく転ぶので、目を離さないように注意してください。
つかまり立ちを促すアイテム
つかまり立ちももちろんそうですが、そのあとのステップ、伝え歩きに移行出来るようになるアイテムをご紹介します。
- つかまり立ちステッキ
赤ちゃん用というよりは高齢者の方や立つときに支えのいる人のためのアイテムです。
ステッキとありますが、棒状をしているわけではなく、据え置き型のスリッパたてのような形をしています。
実家に帰ったときや祖父母のおうちにお邪魔したときに見かけるかもしれません。
少しお借りして試してみるのもいいかと思います。
- ボックス型おもちゃ
四角い箱にいろんなギミックがついたおもちゃです。そのおもちゃで遊びたいのでおもちゃを掴んだりしているうちに立つことができます。
指先の運動にもなります。
- 手押し車
昔から愛されている手押し車は、もしかしたらママやパパのおさがりがあるかもしれません。
歩く練習をするためのものなので、前に進んでしまいます。
見てあげられるときに車を押さえて立たせるとちょうどハンドルが掴まりやすくなっているので、スムーズに立つことができます。
- テーブル型おもちゃ
テーブルの足をつかって少しずつ腰を上げていき、立つことができます。
テーブルの上には赤ちゃんの気を引く仕掛けがたくさんあるので、遊んでいるうちに長く立つ練習になります。
- 手作りのおもちゃ
ハードルが高いように思えるつかまり立ち用のてづくりおもちゃですが、いろんな色の折り紙で作った星などを貼るだけでも興味をひけます。
お気に入りのおもちゃに紐をつけてぶら下げたり、紐を束ねて先をほうきのようにしたものを壁に貼ったりするだけでおもちゃの代わりになりますよ。
市販のおもちゃは長い期間使えるものが多く、形や色も脳の発達を促すものが使われています。
しかし意外にも大きかったりするので場所をとります。
手作りのおもちゃは温かみもありますし、赤ちゃんの好みによってつくりかえられるので、時間があれば手作りに挑戦してみるのはいかがでしょうか?
生後10ヵ月の赤ちゃんがつかまり立ちをした時の体験談
ここでは、生後10ヵ月の赤ちゃんがつかまり立ちをしたときの体験談をご紹介します。
つかまり立ちをしたときの状況、練習方法や転倒防止策、その後の健康状態など詳細にわたって書かれていますので、ぜひご参考にしていただければと思います。
1. ハンドルネーム:あいこさん 2. 年齢:47歳 3. 職業:専業主婦 ① 生後10ヵ月でつかまり立ちをした時の赤ちゃんの様子・するまでの様子
② つかまり立ちの練習内容・アイテム
③ 行った転倒防止対策
④ 生後10ヵ月以降の赤ちゃんの健康状態(O脚・成長障害など) |
1. ハンドルネーム:カナ 2. 年齢:26歳 3. 職業:専業主婦 ① 生後10ヵ月でつかまり立ちをした時の赤ちゃんの様子・するまでの様子 ハイハイで動ける範囲が広がったときベビーベッドやコタツに手を伸ばしてもしかしたらそろそろつかまり立ちをするのかなと思っていたら10ヶ月を目前にやはりつかまり立ちが始まりました。 初めは上に乗ってる物がとりたくてつかまり立ちをしたらすぐハイハイしていましたが徐々につかまり立ちに興味を持ったらしく壁伝いやつかめる物があれば伝い歩きをしていました。つかまり立ちや伝い歩きの時期が長くて1人で歩けるようになったのは1歳3ヶ月くらいでした。
② つかまり立ちの練習内容・アイテム 特になし
③ 行った転倒防止対策 予測の付かないところでひっくり返ったときが一度ありその日から出来るだけそばを離れないように努力しました。
④ 生後10ヵ月以降の赤ちゃんの健康状態(O脚・成長障害など) 一歳半健診でも指摘を受け言葉の教室に足を運んでいますが進展がなく気長に待つことにしました。 |
1. ハンドルネーム:ナッティ 2. 年齢:38歳 3. 職業:専業主婦 ① 生後10ヵ月でつかまり立ちをした時の赤ちゃんの様子・するまでの様子 私は二人の息子がいます。なんとなくつかまり立ちしそうな予感がしたのは、私のところにハイハイして寄ってきて、私の膝に手を置き、肩まで手を伸ばそうとしている動きです。すぐにしりもちついて泣くので、体を支えないと いけません。
② つかまり立ちの練習内容・アイテム つかまり立ちの練習内容は、私の膝にこどもの足をのせて、座ったままでたかいたかいをするようにしたら、こどもがピョンピョンするように嬉しがりました。5秒数えて立たせ、こどもが握りやすいメロディージムにつかまらせて練習しました。
③ 行った転倒防止対策 行った転倒防止対策は、床に荷物を置かないようにしたり、滑りにくいマットをリビングに強いたり、テレビ台の角やとがったところにぶつけても痛くないようにガードを買ったり、家では靴下ははかず、裸足で過ごしました。
④ 生後10ヵ月以降の赤ちゃんの健康状態(O脚・成長障害など) |
1. ハンドルネーム:らん 2. 年齢:25歳 3. 職業:専業主婦 ① 生後10ヵ月でつかまり立ちをした時の赤ちゃんの様子・するまでの様子
② つかまり立ちの練習内容・アイテム
③ 行った転倒防止対策
④ 生後10ヵ月以降の赤ちゃんの健康状態(O脚・成長障害など) |
1. ハンドルネーム:りー 2. 年齢:32歳 3. 職業:専業主婦 ① 生後10ヵ月でつかまり立ちをした時の赤ちゃんの様子・するまでの様子 寝返りとハイハイは月齢相応でした。急に自分から机に手をかけてスクワットのような動きをし、つかまり立ちの練習をし始めました。 つかまり立ちが成功した時は一瞬でしたが、その後すぐに伝い歩きを始めました。
② つかまり立ちの練習内容・アイテム
③ 行った転倒防止対策 フローリングに厚めのジョイントマットを敷き、その上に厚手のカーペットを敷きました。転倒した時に頭を打ちそうな場所にあるテーブルや棚の角にはクッション材をつけました。足元が滑りやすくなるので、部屋の中では靴下を履かせず裸足で過ごさせました。靴下も滑り止めがついているものを選んで履かせてました。授乳クッションをいつも近くに置いておき、赤ちゃんが転びそうになったらすぐにカバーできるようにしてました。
④ 生後10ヵ月以降の赤ちゃんの健康状態(O脚・成長障害など) |
さいごに
さいごに、今は成長が遅いと思っている赤ちゃんも、すぐに大きくなって追い付いてきます。
はじめの1年は個人差が大きく、早生まれなどもあるのでできることは赤ちゃんによって大きく変わってきます。
成長ばかりを気にしていたら小さな赤ちゃんの変化を見逃してしまいますよ。
焦る気持ちはわかりますが、今の赤ちゃんとの生活を楽しんでいきましょう。